SIMATIC HMIキーパネル

ロングストロークキーに代わる優れもの
かつては、常時配線されたオペレーターコントロールを使用しない限り、マシンへのオペレーター入力はほとんどできませんでした。緊急停止装置やプッシュボタン、スイッチ、LED、またはキースイッチなど、そのどれを使用したとしても、これらすべてのコントロールには、計画から注文、設置、配線、ラベル付け、さらにメンテナンスが必要でした。時間がかかり、しばしばエラーを起こしやすい個々の設置作業が制御盤構造での大きなコスト項目になっていました。SIMATIC HMIキーパネルを使用すれば、この作業をより効率的かつ費用対効果の高い方法で実現できることをシーメンスは証明しています。
大幅に簡略化…
SIMATIC HMIキーパネルを使用すると、多くの基本ファンクションを組み合わせて、コストを最適化することができ、構成および設置にかかる経費も最小限に抑えることができます。従来の設置と比較して、組立済みですぐに設置できるキーパネルは、配線費用を最小限に削減します。
… 迅速…
開口部を切り抜き、キーを取り付け、ケーブルを配線して接続し、ラベルを印刷して貼り付けるだけです。これらすべての作業手順は、個々のロングストロークキーやスイッチの設置および配線作業が極めて時間がかかっていたことを示しています。そして、そのプロセスもまたエラーの大きな原因となっていました。SIMATIC HMIキーパネルのおかげで、今ではそうしたすべての事が過去のことになりました。最大80%の時間の節約が可能となっています。
... 高いコスト効率
材料費の大幅な削減も利点の1つです。キーパネルの組み込みは、わずか3つのキーでも元が取れます。最初に必要ではないキーは、後から構成することによりいつでも有効にすることができます。
コンパクトで堅牢
この小型デバイスは、クランプまたは空のPRO筐体を使用して制御盤内またはマシンの隣りに迅速に取り付けられ、スペースを節約できます。
すっきりとすべてを表示
点灯式プッシュボタンには個々にラベルを貼ることができ、すべてのボタンに調光可能なLEDバックライトが付いています。さらに、プロセス制御された5色表示(赤、緑、青、白、黄)も可能です。
高可用性および統合診断
障害は統合二重化メカニズムによりブリッジすることができます。たとえば、断線またはコンポーネントの故障は、リングトポロジーのネットワークの場合、メディアリダンダンシープロトコル(MRP)によってオフセットが実行されます。
PROFINETによる安全なデータトラフィック
2つのPROFINET対応イーサネットインターフェースが搭載された統合スイッチ機能により、KP8 PNはコストのかかる配線工事やハードウェアの追加なしで極めて簡単に既存のオートメーションネットワークに統合できます。
24 V電圧電源をループスルー可能
SIMATIC HMIキーパネルは隙間なく相互に並べて設置でき、24 V電圧電源は隣のパネルから簡単にループスルーできます。
Safety Integrated
統合安全機能により、KP8F PNはPROFIsafe経由で安全関連の信号のエラーフリー転送を保証します。たとえば、SIL 3 緊急停止プッシュボタンの接続には、2つのフェールセーフ入力があります。
SIMATIC HMI KP8 - コンパクトなキーパッド型オペレーターパネル
SIMATIC HMI KP8キーパネルにより、シーメンスはお手頃な価格でPROFINET環境用に設計されたコンパクトなキーパッドオペレーターパネルを提供します。
そして5色に点灯可能な8個の大型サイズのエルゴノミックキーが、1つのユニットを構成します。さらに大型のコントロールパネルでは、統合イーサネットスイッチおよびループスルー24 V DCによって、隙間なくユニットを追加して電気的に接続することができます。
SIMATIC HMI KP8
SIMATIC HMI KP8 PNには、8個の大型サイズの点灯プッシュボタンがあり、ラベルストリップを使用して簡単にラベルを付けることができます。これらのキーには、触覚フィードバック機能が搭載されています。このため、手袋を着用していても確実に操作することができます。STEP 7 ハードウェアコンフィグレーションにより、キーに5つの色(青、緑、赤、黄、白)と輝度を設定できます。背面側に8個のI/Oピンがあり、これらのI/Oピンを使用して追加のコントロールエレメントを接続することができます。
キーパネルは隙間なく相互に並べて設置でき、統合イーサネットスイッチにより、ユニットをライン型トポロジーに統合でき、また24V DCでも簡単にループスルーにすることができます。
Safety Integratedが搭載されたSIMATIC HMIキーパネル
KP8Fおよび大型のKP32F SIMATIC HMIキーパネルは、PROFINET環境およびフェールセーフアプリケーション用に設計されたキーパッドオペレーターパネルを提供します。5色に点灯可能な32個(各8個)の大型サイズのエルゴノミックキーが、1つのユニットを構成します。
さらに大型のコントロールパネルでは、統合イーサネットスイッチおよびループスルー24 V DCによって、隙間なくKP32またはKP8 ユニットを追加して電気的に接続することができます。
統合されたPROFIsafe通信を利用して、このキーパネルはSIMATIC S7フェールセーフCPUでのフェールセーフ動作に使用できます。2つまたは4つの追加のフェールセーフ入力は、フローティング接点があるセンサーなどのフェールセーフ信号として使用できます。それぞれ1つの2個の緊急停止ボタンは、SIL 3に準拠して接続することができます。
SIMATIC HMI KP32F
SIMATIC HMI KP32Fには、32個の大型サイズの点灯式プッシュボタンがあり、ラベルストリップを使用して簡単にラベルを付けることができます。STEP 7 ハードウェアコンフィグレーションにより、キーに5つの色(青、緑、赤、黄、白)と輝度を設定できます。
背面にはセンサーおよびアクチュエーターへの直接接続用に16個のI/Oピンがあり、16のデジタル入力と4の追加フェールセーフ入力に対応しています。
キーパネルは隙間なく相互に並べて設置でき、統合イーサネットスイッチにより、ユニットをラインまたはリング型トポロジーに統合でき、また24V DCでも簡単にループスルーにすることができます。KP8Fは、共有デバイスPROFINETファンクションにより2つのコントローラーでアドレスを指定することができます。メディアリダンダンシープロトコル(MRP)により、リングトポロジーでのデータの可用性をさらに向上させることができます。

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