産業用ネットワークに関する教育

産業用ネットワーク向けトレーニングと認定
産業用データ通信ネットワークを設計・構築し、エンタープライズネットワークに接続するためには、能力だけでなく、スペシャリストとしての知識も重要です。これは、ネットワークのセキュリティ、診断、最適化が必要な場合も同様です。このため、シーメンスでは、産業用イーサネットの国際規格に沿ったトレーニングプログラムとプログラム修了後の認定をご用意しています。シーメンスが提供する産業用ネットワーク向けトレーニングプログラムの一環として、コースごとにネットワークスキルを証明する認定証が発行されます。
産業用ネットワークに関する基礎知識
初心者を対象としたこのモジュールでは、産業用ネットワークに関する基礎的なノウハウを習得できます。基本的な情報の概要が網羅されています。
この学習モジュールでは、産業界に固有の仕様ではなく、イーサネットベースのネットワークに関する基本的な事柄を習得していただきます。業界事例に基づき一般的な手法を使用することで、初心者が理解しやすいように工夫しています。Webベースのトレーニング(WBT)では、産業用ネットワークのテクノロジーについて紹介します。クラスルーム形式で学習する「Industrial Ethernet Fundamentals(産業用イーサネットの基礎知識)」トレーニングでは、ネットワークの第1~3層に重点を置きながら、OSI参照モデルにおける7つの層について説明します。これは、プロフェッショナルやエキスパートを対象とした認定コースを受講するために必要な基礎知識です。
コースの概要
ネットワークプロフェッショナルに求められる基本資格
プロフェッショナルレベルのトレーニングでは、シンプルな産業用ネットワークを計画 、実装、保護するために必要な専門知識を習得できます。また、このネットワークを企業ネットワークに統合する方法についても、トレーニングが提供されます。国際規格に沿ったこれらのトレーニングコースを受講することで、オープンで柔軟なアーキテクチャを構築できるようになります。
産業環境で使用されるSCALANCEと、過酷な環境条件向けのRUGGEDCOMの製品ラインごとに、個別にトレーニングを実施します。有線および無線ネットワーク、セキュリティ、ネットワーク管理の分野で、産業用ネットワークを設計、実装、運用、保護するために必要な基本的な資格を取得できます。基本的には、有線ネットワークの資格を取得してから、セキュリティ、ネットワーク管理、無線LANまたはWiMAXのコースを受講することをお勧めします。通常、すべてのコースは個別に申し込み可能です。各コースを修了するとSiemens産業用ネットワーク認定プロフェッショナル(Siemens CPIN)の認定証が個別に授与されます。
コースの概要
SCALANCEまたはRUGGEDCOMを使用した産業用ネットワークのスイッチングとルーティング
このトレーニングコースは、産業環境でスイッチソリューションを扱う必要があるすべての人(意思決定者から管理者まで)を対象としています。トレーニングコースのスイッチングに関する部分では、いわゆる「スイッチドネットワーク」を設定する方法や高い信頼性を確保するための冗長化の仕組みについて学習するほか、実践的な演習にも多数取り組みます。トレーニングコースのルーティングに関する部分では、ルーティング通信の基本を学ぶほか、トラブルシューティング、診断、および実践演習に取り組みます。本コースは、5日間のコースです。
ネットワークエキスパートに求められる専門知識
この資格レベルのコースを受講することにより、専門的な知識を深めることができます。産業用ネットワークの設計、実装、運用に関して、プロフェッショナルレベルの認定を取得するために必要な内容で構成されているため、選択した専門領域でエキスパートになるための知識とスキルを習得できます。
エキスパートレベルのトレーニングでは、産業用の有線、無線、リモートネットワークを設計および実装し、安全に運用するために必要なすべての知識を習得できます。試験に合格して、必要な知識が備わっていることが証明された場合は、Siemens産業用ネットワーク認定エキスパート(Siemens CEIN)の認定証が授与されます。