産業用ネットワーク向けSINEC NMS

デジタルエンタープライズ向けネットワーク管理システム
SINEC NMSは、デジタル化が進む環境で複雑なネットワーク構成に対応するためのネットワーク管理システム(NMS)です。SINEC NMSを使用すると、セキュリティ関連の領域も含めて、数万台ものデバイスで構成された産業用ネットワークの一元的な監視、管理、構成を24時間体制で実行できます。そのためSINEC NMSは複雑なネットワーク構成に最適であり、あらゆる分野でネットワークの規模を問わず、産業のデジタルトランスフォーメーションに向けた道を切り開きます。スケーラビリティを備えたSINEC NMSは、ネットワークの大規模化や複雑化に合わせて拡張可能です。

プロモーションパッケージ:SINEC NMSとSCALANCE
SINEC NMSを使用すると、産業用ネットワークを保護しながらSCALANCE SC-600産業セキュリティアプライアンスを簡単に管理できることを実感していただけます。これらの製品は、SCALANCE XC208G産業用イーサネットスイッチと組み合わせて使用することもできます。お得なプロモーションパッケージでぜひお試しください。
SINEC NMSで産業用ネットワークを効率的に管理
SINEC NMSは、大規模ネットワークを効率的に管理できるよう、2つのレベルに分かれています。中央であるコントロールレベルには、ネットワーク全体のステータスが速やかにかつわかりやすく表示されます。オペレーションの管理もこちらで行います。一方、ネットワーク全体に分散しているオペレーションレベルでは、コントロールレベルで指定された構成設定がすべてのデバイスに実装されます。
使用事例
SCALANCEやRUGGEDCOMデバイスなどのコンポーネントを既存の運用技術(OT)ネットワークに簡単に統合できます。また、ネットワークコンポーネントの構成や維持を継続的に行うことができます。ポリシーベースの構成であるため、多くの異なるコンポーネントにまとめて適用できます。そのため、特に大規模なネットワークを構成する場合は、作業時間を大幅に削減できます。SINEC NMSは、国際標準化機構(ISO)によって策定されたFCAPSモデルで定義されている5つの管理機能をサポートしています。SINEC NMSの機能がもたらす付加価値については、右の動画をご覧ください。
FCAPS以外の追加機能
SINEC NMSは、FCAPS以外にも、産業用ネットワークの要件を満たしてネットワーク管理システムの機能を補完するための、次の2つの重要なシステム要素で構成されています。
ノースバウンドインターフェース:このインターフェースを使用すると、ネットワークおよび診断データを別のシステム(HMIやSCADAシステムなど)やアプリケーションにOPC UA経由で転送できます。
システム管理: SINEC NMSは、中央コントロールレベルと、分散した複数のオペレーションレベルに分かれています。スケーラビリティを備えているため、ネットワークの大規模化や複雑化に合わせて拡張可能です。
- 一元的な、ポリシーベースのファイアウォールとネットワークアドレス変換(NAT)管理:ファイアウォールコンポーネントの一元的な構成を簡単かつ効率的に行うことが可能です。ネットワークで許可されている通信関係について説明したグラフィックを使用して、ファイアウォールポリシーとNATを作成します。システムでは、デバイス固有のポリシーが自動的に生成されます。NAT管理は、同一のIPアドレスが割り当てられたマシンが複数ある場合に特に便利です。
- 監査証跡を使用したローカル文書化機能:監査ログのエントリでは、ユーザーのアクティビティにタイムスタンプが付与されて自動的に文書化されるため、アクティビティの追跡が可能です。
- Syslog経由で情報を一元的な場所に転送:SINEC NMSでは、Syslogインターフェースを使用して、分析などの目的で情報をSIEMシステムなどの一元的な場所に転送できます。ユーザーのアクティビティに関する監査ログのエントリ以外にも、システムイベントやネットワークに関する警告がSyslog経由で外部システムに転送されます。