COMOSは長きにわたり販売され、数多くのアプリケーションにおいて使用されてきた統合ソフトウェアソリューションです。一元的なデータプラットフォームにより、COMOSはプラントのライフサイクル全体を通して、一貫した情報とすべてのプロジェクト関連データのシームレスなフローを実現します。また、オブジェクト指向によってアプリケーションの一貫したネットワークを保護することで、エンジニアリングや操作フェーズに関係するすべてのシステムおよび部署から特定のオブジェクトの同一データにいつでもどこからでもアクセスできるようになります。
2001年、当社は当時市販されていた製品の中で最適であったCOMOSを選択しました。現在でも、当社にとって最適なソフトウェアであると確信しています。Alexander Rostek, Head of COMOS Competence Center at ANDRITZ Automation in Graz, Austria
プラントエンジニアやオペレーターは、以下が可能になります。
プラントのすべての情報は一元的なデータプラットフォームに存在しており、そこからいつでも取得して処理できます。プロセスプラントのライフサイクルを通して、COMOSはデータの最大限の透明性、整合性、および正確性を保証し、モバイル端末を含むあらゆる場所からのアクセスを可能にします。例えば、メンテナンスエンジニアはハンドヘルドデバイスを使用して関連するプラントデータにアクセスしながら、現場で作業することが可能になります。
一元管理されたストレージを使用することで、データの断片化、繰り返しループ、重複エントリ、データ消失を防止できるため、データの価値が大幅に向上し、プロセスが加速します。さらに、逐次的に実行しなければならなかった処理も、そのほとんどが同時に実行できるようになります。これによってオペレーターのコストが削減される一方で、エンジニアリング品質が向上します。
デジタル化とデジタルツイン
COMOSは、プロセス産業のデジタル化のパイオニアです。最新のプロシージャにより、アナログのデータや情報でもシステムの統合可能です。ライフサイクルの長い旧式のプラントであっても、同等の互換性を保ちながら後続のプロセスにすべてのデータを統合できます。
これにより、エンジニアやオペレーターはデジタル化への重要なステップである、デジタルワークフローの確立が可能になります。これには、実際のプラントのバーチャルコピーであるデジタルツインも含まれます。とりわけ、デジタルツインには、プラントのオペレーションを実際に試運転する前にシミュレーションできるという特長があります。これにより、すべての産業において、より迅速で信頼性の高いバーチャルトレーニングや、プラントの効率的な近代化を実現できます。
なかでも、当社が信頼を寄せたのはCOMOSのオブジェクト指向のデータベース構造です。このアプローチによって、当社はさらに良質な製品をお客様にお届けすることが可能になります。Zhu Chuntian, Sr. Vice Director at SEI