製品・システムに関するFAQ ― SIMATICコントローラー(S7-1500、S7-1200、S7-400/S7-300、S7-200)
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S7-1500
下記リンク先マイグレーションガイドをご参照ください。
Migration Guide: SIMATIC S7-300/400 to SIMATIC S7-1500
関連情報Webページ
Your step into the future - Migration made easy
モジュールのマウンティング、ワイヤリング等のスタートマニュアルは以下のリンクから、それらビデオ、マニュアルを確認できます。
https://www.automation.siemens.com/salesmaterial-as/interactive-manuals/getting-started_simatic-s7-1500/_content/EN/content_en.html
対応しております。
TIA Portal V14より新しいソフトをお使いいただき、ファームウェアバージョン2.0以降でコンフィギュレーションすることでOPC UA serverとしてご使用いただけます。また、OPC UA runtime licenseが別途必要になります。ライセンスの種類はCPUの種類によってsmall, medium, largeの3種類に分かれています。
各ライセンスの対応したCPUは以下の通りです(F-CPU, T-CPUを含みます)。
Small: ET200SP CPU, 1511C, 1512C, 1513, 1505S
Medium: 1515, 1516, 1507S
Large: 1517, 1518
S7-1500シリーズの全てのPLCでIRT通信に対応しています。
※IRT通信 (Isochronous real-time):PROFINET通信の機能の1つ。IRT通信は通常、同期制御が必要なモーション制御で主に使われる。
参考
IRT対応製品
S7-1500シリーズの全てのPLCでMRP(リダンダンシーマネージャ/クライアント)に対応しています。※MRP: IEC 62439として定義されている高速冗長化(二重化)プロトコル、PROFIENT(トポロジー)の機能の1つ
参考
https://support.industry.siemens.com/cs/ww/en/view/102325771
ダウンロード時のPLCの挙動は初期化される場合とされない場合の2パターンございます。ブロック20個を越えないプログラムの変更のみの場合のダウンロードはPLCがRUNモードのまま書き込みが出来るため初期化しません。Program blocksというフォルダや任意のFBが選択された状態でダウンロードすることでプログラムのみ書き込まれます。
ハードウェア情報(プロパティの変更や、構成の追加・削除)を書き込む際はPLCがSTOPモードになるため初期化します。PLCのフォルダを選択した状態でダウンロードを行います。
また、PLCのフォルダを右クリックしDownload to deviceを表示させると、どちらの方法でダウンロードを行うか選択することができます。
安全PLCは通常PLCと異なり、IECやISO等の安全規格を満たし且つ第三者認証機関でその性能を承認されたものとなります。
SIMATIC(シーメンスPLC)の安全関連製品はTÜV認証を取得しており、最高水準の国際安全関連規格に準拠しています。安全関連制御を一般制御に統合することにより、高いレベルの安全性と柔軟性を提供し、効率のよいエンジニアリング環境を提供します。
弊社製品の安全PLCコンセプトおよび詳細につきましては、カタログからご確認ください。
その他、外部機関の詳細に関しましてはIECやISO等の資料をご参照ください。
参考
Safety 製品のカタログリンク
ISOウェブサイト
IECウェブサイト
S7-1500シリーズは公開しておりませんが、1515Fや1518FなどのS7-1500F(安全PLC)については以下のマニュアル7ページに記載がございます。低頻度モードでPFDavg (Average probability of a dangerous failure on demand) < 2E-05、高頻度(または連続)モードでPFH (Average frequency of a dangerous failure [h-1]) < 1E-09です。
参考
SIMATIC S7-1200/S7-1500 F-CPUs
S7-1500はその型式によって最新となるファームウェアのバージョンが異なります。2017年7月現在では既に販売が終了している古い型式はV1.8.5、現行の新しい型式はV2.1.0が最新となります。それぞれの型式は下記の通りです。
参考図1
また、S7-1500はディスプレイもCPUとは別にファームウェアを持っています。現在の最新は型式によらずV2.0.0です。
参考図2
お持ちのS7-1500がどちらの型式にあたるのかは下記のサポートページからもご確認いただけます。
Firmware update S7-1500 CPUs incl. Displays and ET200 CPUs
S7-1500は型式ごとに異なる接続リソースの数を持っています。1515-2 PNでは通信モジュール(CM)や通信インターフェース(CP)を用いない場合、接続リソースの合計数が108です。108の内10は通信の種類が予め決まった予約済みリソースであり、残りの98の動的リソースを自由に割り当てることができます。従って、動的リソースの98とHMI通信に予約済みのリソース4を合わせた102が最大数となります。HMIの種類によって1台あたりの消費リソースが異なりますので、最大台数はHMIの種類に依存します。例として全てComfortパネルを用いた場合を考えますと、1台あたり接続リソースを2必要とするため51台を接続可能です。
以下はHMIの種類による必要リソースの表です。
参考図
例としてCPU1511-1PNの技術仕様ページから対応した通信プロトコルを抜粋します。
IP protocol,
PROFINET IO Controller,
PROFINET IO Device
SIMATIC communication
Open IE communication (TCP/IP, UDP,SNMP,DHCP, DCP, LLDP, Modbus TCP)
Web server (HTTP, HTTPS)
Media redundancy
OPC UA通信(as server)
参考
CPU1511-1PN技術データページ
各S7-1500ごとのより詳細な対応プロトコル
CPUにインストールされているファームウェアは最新のものでしょうか。そうでない場合はアップデートをお願いいたします。ファームウェアは常に最新のバージョンにアップデートしていただくことを推奨しております。
S7-1500ファームウェアダウンロードリンク
下図はモジュールを側面から見たときの下端部を示しています。溝に沿ってフロントコネクタの下端を差し込み、上端を押し込むと装着が可能です。
参考図
下記ページから動画で取り付け方法をご覧いただけます。
https://support.industry.siemens.com/cs/media/67462859_wiring_front_web_en/start.htm
下記のページからダウンロードいただけます。各製品項目のWiringのページに端子番号とその意味が記されています。
https://support.industry.siemens.com/cs/document/86140384/simatic-s7-1500-et-200mp-manual-collection?dti=0&lc=en-WW
下図はDI 32×24 VDC HFの例となります。
参考図1
また、Simatic S7-1500 Getting Startedの章に接続端子に関する情報がございます。
Hardware section → Wiringの項目にPM, CPU, IOへの配線手順が記載されています。
下図は接続端子情報の抜粋です。
参考図2
弊社アフターサービス部からご購入いただくことになります。下記へご連絡ください。
Tel: 0120-996-095
Mail: industry.service.skk@siemens.com
参考:
https://new.siemens.com/jp/ja/general/contact-us/contact-fapa/contact-dfpd-cs.html
S7-1500 CPUに連結可能なユニット数はデジタルI/O、アナログI/O、通信、システム電源含めて31台までです。このうち通信モジュールは種類によって台数制限があります。Ethernet、PROFINET、PROFIBUSの通信モジュールは合計台数の制限がCPU毎に異なります。CPU1515~1518は8台、CPU1513~1512は6台、CPU1511は4台までとなります(RS232CやRS422/485のシリアル通信モジュールは含みません)。各ユニット消費電力による台数制限は、システム電源モジュールを装着(電力が不足するユニットの左側)することで解消できます(この場合のシステム電源モジュールは1ユニットとしてカウントされます)。ユニット消費電力はTIAセレクションツールで自動計算され確認することができます。
→TIAセレクションツールのダウンロード
Technology Module TM PTOやS7-1500 CompactタイプでA相・B相のパルス出力を行うことはできますが、RS422インターフェースはもっておりません。
一般的にS7-1500とドライブを接続する場合はProfidriveかAnalog Outputをお使いいただきます。
TM PTOの技術データページへ
S7-1200
PROFIBUS Masterモジュール(6GK7243-5DX30-0XE0)は使用するCPUのFwバージョンによってインストールするファームウェアが異なります(2017年7月現在)。下記のダウンロードページから二種類ダウンロードできますので、
CPUのファームウェアがV3よりも低い場合は6GK7 243‑5DX30‑0XE0 V01.03.04.updを、
V4以上なら6GK7 243‑5DX30‑0XE0 V01.03.04_V4CPU.updをお使いください。
Download Firmware V1.3.4 for CP 1243-5
CPUFw 3.0以上において接続可能なPROFIBUS DP Slaveは最大96台(CM 1243-5 x3)です。
S7-1200には最大3つのPROFIBUS DP Master(CM 1243-5)モジュールを接続できます。CM 1243-5モジュール1台につき、接続可能なPROFIBUS DP Slaveは32台です。また、CM 1243-5モジュール1台につき、サブモジュール(IOスロット)は最大512ヶまで構成可能です。
Fw4.0以上のCPUにはCM 1243-5のFw1.3~以上が必要です。
参考
S7-1200システムマニュアル V4.2, 9/2016, p.799
FC,FB,DB, Tagテーブルの追加、修正、削除について「RUN中書き込み」は可能です。OBは修正のみ可能です。
RUN中書き込み最大ブロック数は20です。
S7-1200 Easy Book p.272~を参照ください。
http://support.automation.siemens.com/WW/view/en/39710145
S7-1200はメモリカードは必須ではありません。メモリカード機能はオプションです。
内蔵のロードメモリ(不揮発性)でプログラムを保存します。
S7-1200で使用可能なメモリカード:SIMATIC Memory Card(汎用メモリカード不可)
「メモリカードの3つの使用目的」
・プログラムモード:ロードメモリの拡張/機器の交換
メモリカードは内蔵のロードメモリに代わってロードメモリとして機能します。データロギング等、大容量のメモリが必要な場合に使用します。
また、メモリカードの差し替えのみで機器交換ができるメリットがあります。
・転送モード:プロジェクトの転送
エンジニアリングツールなしでプログラムをPLCへダウンロードします。複数のPLCに同じプロジェクトをダウンロードすることが可能です。このときメモリカードを挿入した状態ではPLCはRUNしません。
・カードタイプ:ファームウェアのアップデート
ファームウェアのアップデート用に使用します。アップデートファイルをメモリカードに格納すると自動的にアップデートモードを認識します。
※メモリカードの3つのモードはTIA Portalを起動してから選択します。プログラムをダウンロードすると、初期設定としてプログラムモードで使用できます。転送モードにする場合は変更が必要です。
シグナルボードと同じ位置に取り付けて使用します。S7-1200 FW3.0以上が必要となります。
このバッテリーボードを使用することで最大1年間まで、CPU内部の時刻を保持できます。
これを使用するには一般的なボタン電池(CR1025)のが別途必要です。
参考
Delivery Release for Innovated SIMATIC S7-1200 with Firmware Version 3.0
BATTERY BOARD BB 1297 F. CPU 12XX
S7-1200シリーズはIRT通信に対応していません。
※IRT通信 (Isochronous real-time):PROFINET通信の機能の1つ。IRT通信は通常、同期制御が必要なモーション制御で主に使われる。
参考
IRT対応製品
CPU Fw V4.0 以降でPLC SIMに対応しています。
エンジニアリングツール はTIA Portal V13 SP1以降で対応しています。
参考
Firmware Version V4.1 released for S7-1200 CPUs
新しくリリースされたファームウェアの機能は弊社サポートページのProduct noteからご確認いただけます。下記リンクは2017年8月時点での最新バージョンであるV4.2のProduct noteです。
https://support.industry.siemens.com/cs/document/109741461/firmware-version-v4-2-released-for-s7-1200-cpus-?dti=0&lc=en-WW
S7ルーティングやMRP(CPU 1215CとCPU 1217Cのみ)、いくつかの命令が利用できるようになったことなどが記されています。
S7-1200PLCはI-Device(Intelligent IO Device/PROFINET機能) として使用できます。
I-Device機器(Profinet対応)
・CPU31X(F) V3.2
・CPU41X(F) V6.0
・CPU1200 V4.0
・CPU1500
・ET200S(F) CPU V3.2
・ET200Pro(F) CPU V3.2
使用ソフト
STEP7 V5.5、TIA Portal V11/12/13以上
※CPU1200(FwV4.0)はV13以上のみ。FwV3.0以下はI-device非対応
参考
S7-1200 CPU Version 4.0 iDevice
http://support.automation.siemens.com/WW/view/en/86567043
CPU1215CおよびCPU1217CはEthernetポートを2ポート持っており、MRP(クライアント)に対応しています。
それ以外のS7-1200CPUはMRPに対応していません。
※MRP: IEC 62439として定義されている高速冗長化(二重化)プロトコル、PROFIENT(トポロジー)の機能の1つ
参考
MRP対応製品
https://support.industry.siemens.com/cs/ww/en/view/102325771
S7-1200 firmware ver.により接続可能台数が変わります。
ET200SPを含むリモートI/Oの接続可能台数は次の通りです。
・V4.0, 3.0: リモートI/O 16 台
・V2.2: リモートI/O 8 台
デジタル/アナログ入出力の最大点数(拡張モジュール含む)は次の通りです。
・アドレスエリアサイズ; 入力/出力 各1024バイト
・デジタル入出力 最大 284点(CPU1214C/1215C/1217C)
・アナログ入出力 最大69チャネル(CPU1215C/1217C)
デジタル/アナログ入出力点数はCPUタイプに依って異なりますので、詳細は製品カタログをご確認ください。
参考
製品パンフレット
https://new.siemens.com/jp/ja/products/automation/product-information/download.html
ファームウェアアップデートは、メモリーカードを用いる方法、webserver経由で行う方法、Automation toolを使う方法、TIA Portalを使う方法がございます。
ここではTIA Portalを使ったアップデートの手順を説明します。
PDF
以下のページでS7-1200全体のマニュアルをダウンロードいただけます。
https://support.industry.siemens.com/cs/document/109741593/simatic-s7-s7-1200-programmable-controller?dti=0&lc=en-WW
日本語のスタートマニュアル中にも各モジュールの仕様について記載されています。
https://support.industry.siemens.com/cs/document/39710145/simatic-s7-1200-easy-book?dti=0&dl=ja&lc=en-WW
全体のマニュアルは容量が大きいため、ホームから各型式を検索いただきモジュール別のマニュアルをお探しいただくことも可能です。
Siemens Industry Online Supportホーム
参考
S7-1200ベースの予兆保全
http://w3.siemens.com/automation/jp/ja/Automation_Systems/programmable-logic-controller/s7-1200/cms/Pages/Default.aspx
S7-200
S7-200は販売終了しています。→ LINK
保守サービス期間内の一部の製品は、スペアパーツを販売できますので弊社販売店にお問い合わせください。
S7-200 SMARTは中国及び一部の発展途上国向け限定品のため、ご購入された国以外では製品販売や保守サービスは実施しておりません。