製品・システムに関するFAQ ― SIMATICコントローラー(STEP7 - TIA)
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STEP7 - TIA
TIA Portal起動時に右クリックから管理者として実行を選択することでエラーを回避できます。
エラー原因は未対応OSでの起動である可能性がございます。
2018年2月時点で最新のStep 7 のバージョンであるV15のWindows 10への対応は以下の通りです。
Windows 10 (64-bit)
• Windows 10 Home Version 1703 (Basic only)
• Windows 10 Professional Version 1703
• Windows 10 Enterprise Version 1703
• Windows 10 Enterprise 2016 LTSB
• Windows 10 IoT Enterprise 2015 LTSB
• Windows 10 IoT Enterprise 2016 LTSB
V14SP1の場合はversion 1607までの対応となっています。対応したバージョンよりも新しいバージョンのOSで使用した場合エラーが出ることがあるため、OSのバージョンを落としていただくか、TIA Portalを「管理者として実行」から起動していただく必要がございます。
ライセンスの転送エラーについては、セキュリティソフトを無効にすることで解決する場合があります。
まずは、ライセンス自体にエラーがないかAutomation License Managerから確認をしてください。
不良の場合は、ライセンスの破損が考えられます。ライセンスの再発行をお願い致します。
ライセンスのチェック方法は以下の参照図面をご確認ください。
ライセンス再発行手順書
TIA Portal 各ソフトウェアは以下のWindows10に対応しています。
STEP7 / WinCC V15
Windows 10 (64-bit)
Windows 10 Home Version 1703 *(STEP 7 / WinCC Basic only)
Windows 10 Professional Version 1703
Windows 10 Enterprise Version 1703
Windows 10 Enterprise 2016 LTSB
STEP7 / WinCC V14 SP1
Windows 10 (64-bit, new with V14 SP1)
Windows 10 Home Version 1607 (STEP 7 / WinCC Basic only)
Windows 10 Professional Version 1607
Windows 10 Enterprise Version 1607
Windows 10 Enterprise 2016 LTSB
Windows 10 Enterprise 2015 LTSB
推奨PC仕様は以下の通りです。
Processor
Intel® Core™ i5-6440EQ (up to 3.4 GHz)
RAM 16 GB (min. 8 GB, 32 GB for large projects)
Hard disc SSD with 50 GB of free space
Monitor 15.6" Full HD Display (1920 x 1080 or more)
Operating system
Windows 7 (64-bit)
Windows 7 Home Premium SP1 *
Windows 7 Professional SP1
Windows 7 Enterprise SP1
Windows 7 Ultimate SP1
Windows 10 (64-bit)
Windows 10 Home Version 1703 *
Windows 10 Professional Version 1703
Windows 10 Enterprise Version 1703
Windows 10 Enterprise 2016 LTSB
Windows 10 IoT Enterprise 2015 LTSB
Windows 10 IoT Enterprise 2016 LTSB
Windows Server (64-bit)
Windows Server 2012 R2 StdE (full installation)
Windows Server 2016 Standard (full Installation)
*for Basic edition only
以下のリンク先のNo.1および2を確認してください。
http://support.automation.siemens.com/WW/view/en/17420236
設定先について
(1) Componnent Servicesを起動します。
「スタート」→「ファイル名を指定して実行」で“dcomcnfg”を起動
(2) “コンソールルート”下の“コンポーネントサービス”をクリックします。
(3) “コンポーネントサービス” 下の“コンピューター”をクリックします。
(4) “マイコンピューター”上で右クリックし、“プロパティ”を選択します。
(5) “既定のプロパティ”タブを選択します。 →No.1の設定
(6) “COM セキュリティ”タブを選択します。 →No.2の設定
コントロールパネル>プログラムと機能 から該当のソフトをアンインストール後、
Program Data から"MergeSysLib.log" fileを削除します。
詳細は以下のリンクでご確認ください。
How do you uninstall STEP 7 (TIA Portal) completely?
ユーザーデバイス側のみで必要となります。
ユーザーデバイスのOSはWindows 7 (64-bit)、Windows 8.1 (64-bit)、Windows 10 (64-bit)のいずれかである必要があります。
リモートデバイスにライセンスは不要です。リモートデバイスとして利用できる仮想化PCソフトは以下の3種類です。
- VMware vSphere Hypervisor (ESXi) V6.0
- Microsoft Windows Server 2012 R2 Hyper-V
- Microsoft Windows Azure Pack V1.0
また、インストールできるTIA Portalのソフトは以下の通りです。
- SIMATIC STEP 7 Basic
- SIMATIC STEP 7 Professional
- SIMATIC WinCC Basic
- SIMATIC WinCC Comfort/Advanced
- SIMATIC WinCC Professional
FC,FB,DB, Tagテーブルの追加、修正、削除について「RUN中書き込み」は可能です。RUN中書き込み最大ブロック数は20です。
OBは修正のみRUN中書込みが可能です。OBの作成や削除はできません。
詳細はS7-1200 Easy book日本語版 p.353,354 をご覧ください。
https://support.industry.siemens.com/cs/jp/en/view/39710145/ja
新規ステーションのアップロードでは、PLCのロードメモリにある情報(ハードウェアおよびソフトウェア)をオフラインプロジェクトに吸い出すことが可能です。ただし安全PLCおよび安全プログラムは対応していません。
バックアップ(Backup from online device)はハードウェアおよびソフトウェア情報に加えて、ワークメモリの現在値やレシピデータを取得できます。ただし、取得したデータは一切編集ができません。この作業はSimatic Automation Toolでも可能です。
詳細は以下の参照図面およびリンクからご確認ください。
SIMATIC Automation Toolダウンロード先
ユーザーガイド
参照図面
旧バージョンのライセンスは基本的に購入できませんが、最新のライセンスで旧バージョンを使うことができます。
最新バージョンをご購入いただき、以下のリンクから旧バージョンのインストーラをダウンロード・インストールしてお使いください。
最新バージョンのライセンスで使用可能な旧バージョンの範囲など詳細は弊社営業担当にお尋ねください。
https://support.industry.siemens.com/cs/ww/en/view/106448872
TIA Portalのバージョンは基本的に上位互換です。
例えば、TIA Portal V15で作成したプロジェクトをV14 SP1で開くことはできません。
ただし、アップデート(UP)バージョンについては、それに依存することなくプロジェクトを開くことができます(例:V14SP1 Upd3で作成ファイルをV14SP1 Upd1で開く)。
詳細は以下の図面をご参照ください。
TIA Portal V13SP1の環境ではV13もしくはV12 SP1のプロジェクトを互換性モードでバージョンを変えることなくそのまま開き編集することができます。TIA V14, V15は互換性モード(Compatibility mode)がないため、V13 SP1のプロジェクトは強制的にV14にアップグレードされます。
V14SP1でも同様にV14のプロジェクトをそのまま開き編集が可能です。V14SP1で新規プロジェクトを作成する場合、V14もしくはV14SP1で作成するか選択が可能です。
TIA Portal ではプロジェクトファイルを専用フォーマットに圧縮もしくは解凍することができます。
・プロジェクト圧縮方法
アーカイブするプロジェクトを開いた後、
プロジェクトビュー>Project > Archive... > 保存先&ファイルの種類*1を選択
元のプロジェクトとは、別に新たなプロジェクトが作成されます。
*1 TIA Portal project archives
・解凍方法
プロジェクトビュー>Project > Retrieve... > フォルダ保存先(解凍先)を選択
・プロジェクト最小化
圧縮方法と同様の作業を行います。保存先&ファイルの種類*2
*2 TIA Portal project minimized ファイルの不要部分を削除します。アーカイブ作業でも同様に不要ファイルが削除されます。
インターネットにつながる他のPCからアップデートインストーラをダウンロードし、該当のPCのTIA Portalをアップデートする方法があります。
TIA PortalのアップデートインストーラはSiemens Online SupportのWebページからダウンロードが可能です。ダウンロードには事前登録が必要になります。
Siemens Online Support
プロジェクトツリーのプロジェクト名のかかれた項目を選択した状態で、Online→Upload device as new stationでアップロードすることができます。Station uploadではプログラム、HWのパラメーター、リモートIO(I-device含む)がアップロードできますが、プログラムブロックのフォルダー分けやウォッチテーブルなどはPLC内に保存されていないためアップロードされません。TIA Portal上とPLC中とでプロジェクトが1対1の対応にはなっていないことにご注意ください。
S7-1500、S7-1200(Fw4.0以上)、300、400もStation uploadに対応しています。アップロードを行うTIA PortalのバージョンとPLCにダウンロードされているプロジェクトのバージョンが一致している必要があります。
まず、ご使用の機器がS7Routingに対応しているかどうか、以下のリンクから確認してください。
https://support.industry.siemens.com/cs/ww/en/view/584459
Extended Download > 1stGatewayには、S7Routingに対応したPLC他が自動で入力されます。
設定方法の詳細については、以下のリンクからご確認ください。
リンク先のように、S7Routingを使ってPROFIBUSの先にある機器にアクセスする場合は、S7Routingを使う機器にEthernetのネットワークを追加する必要があります。
https://support.industry.siemens.com/cs/ww/en/view/90528617
TIA V1xのHSP(Hardware Support Package)です。
TIA PortalのメニューバーのOption からHSPをインストールしてください。
How do you update the hardware catalog in the TIA Portal?
TIA Portal STEP 7 V14からS7-1200 Fに対応しています。
Full PLCSim compatibility for fail-safe S7-1500 and S7-1200
Simatic Automation Toolは以下の機能に対応しています。詳細は添付のマニュアルを参照ください。
- CPUやモジュール検索のためのネットワークスキャン
- デバイスを識別するためのLEDフラッシング機能
- IPアドレスやデバイスネームの割付
- CPU内蔵時計の設定(PG/PCの時計と同期)
- CPUプログラム/ファームウェアおよびモジュールファームウェアのアップデート
- CPUのRUN / STOPモード変更
- CPU診断バッファーの読込 + サービスデータのアップロード
- CPUメモリリセット
- CPUデータバックアップおよびリストア操作
- ネットワーク情報の文章化および保存
- CSVファイル
- 暗号化 & パスワード保護された.sat ファイル
SIMATIC PN CAN LINKを使って、PROFINETネットワークとCAN Openネットワークをつなげることができます。
SIMATIC PN CAN LINKは以下の3つの制御モードに対応しています。
– CANopen Manager
– CANopen Slave
– CAN transparent
詳細は以下のリンクのマニュアルを参照ください。
SIMATIC Network transitions SIMATIC PN/CAN LINK
ET200SPのPROFIBUS DPのインターフェースモジュールですが、ソフトウェアはTIA Portal V13 "SP1"以降で構成が可能です。
まずは、TIA Portalのバージョンをご確認頂き、V13 SPなしであればTIA UPDATERからアップデートして頂けますでしょうか。HSPも同様にTIA UPDATERからアップデートできます。
TIA アップデータ操作手順マニュアル(Webページ右側)
S7-1200でウェブサーバーを使用する場合は、ハードウェアのプロパティで、ウェブサーバーを有効にしてください。ウェブサーバーは有線・無線でアクセスすることが出来ます。無線を使われる際は、クライアント側のIPアドレスをサーバーと同じネットワークのIPアドレスに設定してください。スマートフォン、タブレットでもPCと同じようにアクセスすることができます。
また、専用のアプリを使ってアクセスも可能です。
使用方法ムービー
S7-1200(V4.1~)のウェブサーバーでは、以下のような機能があります。
使用できる機能は、アクセス権限によって変更可能です。
Flash LED、STOP/RUN, ハードウェア構成情報、CPU情報、診断情報、タグ情報(読取/書込)、Fwアップデート、データロギングファイル、ユーザー設定ページ
PROFINETの1つの機能であるShared deviceを構成することで2台のPLCから同時にアクセスすることができます。
1つのプロジェクトでは1つのコントローラーしかIOを割り当てることができないため、2つのTIA プロジェクトを作成します。さらに、PROFINETデバイスのプロパティ最下部にあるShare deviceの項目で、現在のプロジェクト内のコントローラーが制御するか、他のコントローラーが制御するかを割り当てます。
Shared Deviceの設定方法詳細は参照リンク1をご参照ください。
https://support.industry.siemens.com/cs/ww/en/view/109741600
Shared Device対応製品については参照リンク2をご参照ください。
https://support.industry.siemens.com/cs/ww/en/view/102325771
Configuration Control はS7-1500のファームウェアバージョン1.5以上(STEP7 V13以降でコンフィグ可能)で利用できる機能です。
STEP7 ClassicやTIA Portal の機能であった、ET200S、SPのOption Handlingと同様の機能です。
<コンセプト>
・容易なプロジェクト処理と立上げ
・ハードウェアの数を低減
・メンテナンス、バージョン管理、アップグレードの作業低減
<説明>
複数のシステムに対して、同一のプロジェクトで構成をする。プロジェクト内のHWコンフィグは統一されたもの一つを使用し、実機では必要なスロットのみをモジュールを装着する。
PLCプログラムの“ReConfigIOSystem命令”からリモートIOにデータレコードを送り、有効/無効を実行します。
ハードウェア設定で、オプションIOを有効にしてPLCにプロジェクトをダウンロードします。
次にReConfigIOSystem命令のモード2を選択して、データレコードCTRLRECを転送します。
さらに、モード3を選択して該当のリモートIOを有効にします。
ちなみに、ReConfigIOSystem命令のモード1と3はD_ACT_DP命令を使って無効/有効にしています。
詳細はヘルプを参照ください。
プログラム作成についてはこちらをご覧ください
S7-300/400 で使用するアラーム関数(ALARM_SQ, ALARM_S, ALARM_SC,)はS7-1500では使用することができません。
S7-1500では、"Program_Alarm"関数を用いて置き換えることができます。
"Program_Alarm"をプログラムブロックにおいて作成すると、プロジェクトツリー内の"PLC Alarms"→Alarm types内でアラームテキスト項目を作成することができます。
How can you migrate alarms in the TIA Portal from the S7-300/400 to the S7-1500?
TIA Portal のライブラリーにはS7-300のModbus TCPの関数がないため、STEP7 Classic のプロジェクトをマイグレーションする必要があります。以下リンクに、マイグレーション後のプロジェクトがありますのでご使用ください。
参考
- Modbus TCP CPU Sample
- Modbus TCP CP Sample
STEP7 V13を使用する場合はV12のプロジェクトをアップグレードしてください。
- S7-300/ STEP7 V5.5のサンプルプロジェクト
詳細は以下のマイグレーションガイドラインおよびリンクをご確認ください。
■S7-1500_Migration_guideline_20150518_V0.1
■Migration Guide: SIMATIC S7-300/400 to SIMATIC S7-1500
S7-1500 OBのマイグレーションについては以下のリンクよりご確認ください。一部、対応していないイベントOBがあります。以下の説明資料を参照ください。
Which organization blocks (OBs) can you not migrate from the S7-300/400 to the S7-1500?
説明資料