SIMATIC ET 200MP

SIMATIC S7-1500アドバンストコントローラーと同じデザインの分散I/Oシステム
SIMATIC ET 200MPの使用方法がシンプルであることは、分散構成でのSIMATIC S7-1500 I/Oモジュールによるスケーラブルなモジュラー型ステーションによって実証されています。このモジュールの特徴は、チャンネル密度が高く、アクセサリの流用性が高いことです。その結果、注文方法、物流、スペアパーツの在庫管理が著しく簡素化されています。
ユーザビリティのベンチマーク
SIMATIC ET 200MPは、広範なアプリケーションで使用可能なモジュラー型分散I/Oシステムです。SIMATIC ET 200MPの保護等級はIP20で、制御盤内に取り付けて使用するように設計されています。
- 分散構成のSIMATIC S7-1500のI/Oモジュールによるステーション構成
- アクセサリの流用性が高く、すべて幅35 mmのモジュールを連結できるように統一された前面コネクター
- 前面コネクターのプリラッチ位置であらかじめ配線
- チャンネル固有の診断機能により、プロセスの異常を迅速かつ明確に特定し、プラントの稼働停止回数を削減
優れたパフォーマンスと省スペース性
SIMATIC ET 200MPは、チャンネル密度を高くすることによって驚くほどコンパクトなサイズを実現しています。設置面積が小さく、制御盤のスペースを有効活用できます。40ピン前面コネクターが統一されているため、注文とスペアパーツの在庫管理も簡素化されます。
このI/Oシステムは、着脱式のバックプレーンバスを使用して、スケーラブルで汎用性の高い方法で編成可能です。
- ステーションのI/Oモジュールは最大30個まで拡張可能
- 各モジュールに最大32チャンネルを組み込み
- 端子およびラベルに対してモジュールと診断用LEDを1対1の割合で割り当てることによる明確な割り当て方法
- 「拡張可能なケーブルストレージスペース」により、制御盤でのステーションの外観を統一
SIMATIC ET 200MP CPUモジュール
SIMATIC S7-1500とSIMATIC ET 200MPのシステム設計は同じです。このため、SIMATIC S7-1500のCPUは、SIMATIC ET 200MP I/Oステーションのインテリジェントなインターフェースモジュールとなっています。
SIMATIC ET 200MP - インターフェースモジュール
I/OステーションのヘッダーモジュールとPLCへの接続
インターフェースモジュール(IM)はSIMATIC ET 200MPをPROFINETまたはPROFIBUSに接続し、上位コントローラーとI/Oモジュールの間でデータを交換します。
ET 200MPは、非常に大規模なプラントでの使用に特に適しています。PROFINETおよびPROFIBUSに接続することにより、ET 200MPは、制御盤内に一元的に取り付けるか、広い範囲に対応できるようにプラント内に分散設置することができます。
PROFINETモジュールの背後では、最高で30個のモジュールが稼働します(PROFIBUSを使用して最大12個)。
SIMATIC ET 200MPインターフェースモジュールはCPUを搭載していませんが、洗練された機能性を備えています。
- 「Shared Device」機能
PROFINETの「Shared Device」機能により、1つのステーションを最大2つまたは4つのPROFINET I/Oコントローラーに論理的に接続できます。「Shared Device」機能では複数のI/Oコントローラーにデータを論理的に接続するためにIMの背後でグループ化可能です。これにより、インターフェースモジュールの取り付けの手間を省き、コストを節約できます。 - MSI(モジュラー共有入力)機能とMSO(モジュラー共有出力)機能
ET 200MPは、すべてのMSI(モジュラー共有入力)機能とMSO(モジュラー共有出力)機能に対応しています。
MSIでは、デジタルまたはアナログ入力モジュールの入力データを(IMタイプに応じて)最大4つのI/Oコントローラーで論理的にミラーリング可能です。
MSOでは、I/Oコントローラーがデジタルまたはアナログ出力モジュールに書き込むデータを、最大3つの追加I/Oコントローラーによって読み戻すことが可能です。
このようにして、MSI/MSOによって配線の手間を省くことができます。また、通信は設定を行うだけで済みます。通信デバイスのプログラミングや他のメカニズムは不要です。これにより、ソフトウェアエンジニアリングを簡素化し、ユーザープログラムの点検および保守性を著しく向上させることができます。変更や調整も、ユーザープログラムに影響することなく、後日簡単に行うことができます。 - 「近接検出」機能
PROFINET(LLDP)の「近接検出」機能により、ET 200MPインターフェースモジュールではメモリカードが不要になっています。これにより、交換時のIMの取り扱い方法が簡素化され、コストも節約できます。IMが故障した場合は、単に取り外して新しいIMを挿入するだけです。IPアドレスとデバイス名は、近接検出機能によってこの新しいモジュールに自動的に割り当てられます。 - 構成管理(「オプションハンドリング」)機能
構成管理(「オプションハンドリング」)機能を使用して、プラントを最大規模で構成し、エンジニアリングツールを使用せずに後日拡張することが可能です。追加したオプション(プラントのコンポーネント)は、ボタンを押すことによって簡単に作動させることができます。
PROFINETへの接続では、以下のインターフェースモジュールを使用できます。
IM 155-5 PN BA
IM 155-5 PN ST
IM 155-5 PN HF
これらのインターフェースモジュールは、TIAポータルに組み込まれています。また、これらのインターフェースモジュールを任意のエンジニアリングツールに組み込み、PROFINETをサポートするすべてのコントローラー上で動作可能にするためのGSDファイルが用意されています。
IM 155-5 PN BAを使用すると、ET 200MP分散型I/Oシステムの拡張容易性がさらに高まります。特に、小規模なステーションの構築コストを最適化することができます。たとえば、このモジュールを使用して制御盤のS7-300(IM 360/IM 361)の「独自の」ライン拡張を経済的に置き換え、それにより同時に、オープンフィールドバス標準であるPROFINETによる恩恵を受けることができます。&
IM 155-5 PN HFはS7-400Hでも動作可能です。これにより、PROFINETの冗長化仕様である「S2 Mode」に対応しています。システムは、GSDファイルとSTEP 7 5.5、SP3を使用して構成されます。
拡張性、パフォーマンス、ユーザビリティ
デジタルモジュールとアナログモジュールにより、それぞれのタスクで必要とされる的確な入力/出力処理が実行されます。どちらのモジュールも、たとえばCPU上で直接使用する場合のように一元的に、およびET 200MP I/Oシステムでの場合のようにローカルで使用可能です。25 mm幅と35 mm幅のモジュールを使用できます。
アナログモジュールには、オーバーサンプリング、測定レンジ調整、または測定値のスケーリングのような拡張機能があります。
拡張性、パフォーマンス、ユーザビリティ
- カスタマイズされ費用対効果に優れた方法でのアプリケーション実装を実現する拡張性
- チャンネル数と機能数が異なるさまざまなモジュール
- コンパクトなデザインのための機能密度の増加とバリエーション数の削減
- 着脱式バックプレーンバス付きのU字型コネクター
- 取り付けレール上に追加コンポーネントを省スペースで取り付け可能
- 高速プロセスと非常に高い制御品質を実現する最大システムパフォーマンス
- 最大クロックレートが250マイクロ秒のアイソクロナスモード対応PROFINET IRT
- 入力遅延が50マイクロ秒と非常に短いデジタル入力モジュール
- 変換時間がそれぞれ62.5マイクロ秒、8チャンネルで125マイクロ秒のアナログモジュール
- 温度測定としきい値モニタリング(2つの上限値と2つの下限値)で独立した特徴的線形化を示す汎用アナログ入力モジュール。すべての測定タイプと測定範囲が1つのモジュールに組み合わされているため、スペアパーツを非常にシンプルに保管可能
デジタル入力モジュール
このモジュールの特徴は、チャンネル密度が高く、アクセサリの流用性が高いことです。その結果、注文方法、物流、スペアパーツの在庫管理が著しく簡素化されています。
機能性が高められたHigh Featureモジュールは、幅35 mmのものだけが用意されています。幅35 mmのモジュー ルには、ねじ式端子またはプッシュインテクノロジを使用して前面コネクター(要別途注文)を装備することが可能です。
幅の狭い25 mmのモジュールでは、納入品目に含まれているプッシュインテクノロジを採用した前面コネクターを使用します。このモジュールの機械的構造は幅35 mmのモジュールと同じです。また、同じ取り扱いやすさと同じアクセサリを備えています。さらに、配線のピン配置は変更されません。つまり、回路図と配線図を汎用的に使用できます。
幅の狭い低コストのモジュールにはパラメーター割り当てや診断機能がないため、エンジニアリングでの統合は著しく容易です。
幅の狭い25 mmのモジュールは、必要に応じて幅35 mmのモジュールと混在可能です。
幅35 mmのデジタル入力モジュール
幅25 mmのデジタル入力モジュール
デジタル出力モジュールSM 522
このモジュールの特徴は、チャンネル密度が高く、アクセサリの流用性が高いことです。その結果、注文方法、物流、スペアパーツの在庫管理が著しく簡素化されています。
Standardモジュールと高機能なHigh Featureモジュールは、幅35 mmのものだけが用意されています。幅35 mmのモジュールには、ねじ式端子またはプッシュインテクノロジを使用して前面コネクター(要別途注文)を装備することが可能です。
幅の狭い25 mmのモジュールでは、納入品目に含まれているプッシュインテクノロジを採用した前面コネクターを使用します。このモジュールの機械的構造は幅35 mmのモジュールと同じです。また、同じ取り扱いやすさと同じアクセサリを備えています。さらに、配線のピン配置は変更されません。つまり、回路図と配線図を汎用的に使用できます。
幅の狭い低コストのモジュールにはパラメーター割り当てや診断機能がないため、エンジニアリングでの統合は著しく容易です。
幅の狭い25 mmのモジュールは、必要に応じて幅35 mmのモジュールと混在可能です。
幅35 mmのデジタル出力モジュール
幅25 mmのデジタル出力モジュール
デジタル入力/出力モジュールSM 523
デジタル入力/出力モジュールSM 523には、16のデジタル入力と16のデジタル出力があります。使用場所として推奨されるのは、ごく少数の入力/出力チャンネルしか必要とされない場所か、非常に限られたスペースに数多くのチャンネルを実装しなければならない使用条件の場所です。
幅の狭い25 mmのモジュールでは、納入品目に含まれているプッシュインテクノロジを採用した前面コネクターを使用します。
必要に応じて、1つのステーション内に幅35 mmのモジュールと混在可能です。
SM 523 DI 16x24VDC / DQ 16x24VDC/0.5A BA
デジタル入力/出力モジュール、各16チャンネル
16デジタル入力、24 V DC信号を記録
シンク入力
1電位グループ
固定入力遅延3.2ミリ秒
入力タイプ3(IEC 61131)
16デジタル出力、24 V DC/0.5 A(トランジスター)
ソース出力
2電位グループ
グループあたり4 A
注文番号:6ES7523-1BL00-0AA0
アナログ入力モジュール(AI)
アナログ入力モジュールは、圧力や温度などのプロセス信号を記録し、デジタル形式(16ビット形式)でコントローラーに転送します。このモジュールは、電流(2線および4線のトランスデューサー)、電圧、抵抗の測定、および測温抵抗体や熱電対の接続に適しています(測定タイプはモジュールに依存)。
幅35 mmのモジュールには、ねじ式端子またはプッシュインテクノロジを使用して前面コネクター(要別途注文)を装備することが可能です。
幅の狭い25 mmのモジュールでは、納入品目に含まれているプッシュインテクノロジを採用した前面コネクターを使用します。このモジュールの機械的構造は幅35 mmのモジュールと同じです。また、同じ取り扱いやすさと同じアクセサリを備えています。さらに、配線のピン配置は変更されません。つまり、回路図と配線図を汎用的に使用できます。すべてのアナログ入力モジュールでは、電源エレメント、シールドブラケット、シールド端子などのシールド用のコンポーネントが納入品目に含まれています
幅の狭い25 mmモジュールは、必要に応じて35 mm幅モジュールと混在可能です。
アナログ入力の拡張機能
- オーバーサンプリング(SM 531 AI 8xU/I HS)
オーバーサンプリング機能を使用するには、アイソクロナスモードにする必要があります。
アナログ入力モジュールの場合、プリセット送信クロックは16の時間等間隔サブサイクルに分割されます。モジュールは、各サブサイクルで測定値を読み取って保存します。読み取ったデータサイクルの測定値は次の送信クロックでET 200MPのインターフェースモジュール(IM)にコピーされ、次の通信周期で処理CPUで使用可能になります。
オーバーサンプリングの主な利点は、高い時間分解能の測定値を記録する際に高速のCPUサイクルが不要なことです。 - 測定値のスケーリング(SM 531 AI 8xU/I HF)
測定値のスケーリングにより、プロセスの技術的数量に対応する値をモジュールで物理的に測定した測定値(電流や電圧)に割り当てることが可能です。アナログ入力モジュールによって物理値が直接変換され、ユーザープログラムで32ビット浮動小数点値(REAL)として使用可能になるため、CPUでプログラムを処理する間の時間とメモリが節約されます。 - 測定レンジ調整(SM 531 AI 8xU/R/RTD/DC HF)
使用センサーに合わせた測定レンジ調整により、S7フォーマットの測定レンジの設定可能セクションの分解能を高めることができます。センサーは、モジュールの公称レンジ全体を使用しないことが多く、むしろ特定レンジの電圧値を返すだけです。TIAポータルでセンサーの制限を設定することにより、元の測定レンジが拡大されます。測定値の分解能はより高くなります。 - RUNでの校正(SM 531 AI 8xU/I HFおよびSM 531 AI 8xU/R/RTD/TC HF)
センサーによって比較的低レベルの電圧や電流を測定または処理するプラントの場合には、校正を繰り返すことが特に有効です。再校正により、ケーブル、温度、またはセンサーによる測定結果への影響を補正します。再校正は、CPUがRUN中で実行可能です。これにより、最新値が取得されてモジュールに保存されます。 - スケーラブルな温度測定レンジ(SM 531 AI 8xU/R/RTD/TC HF)
プロセス温度を一定の動作点で維持するために、モジュールには相対的に高い分解能が必要とされます。そのため、プロセスの動作点は「測定レンジ平均」として定義します。測定レンジをより狭い領域に限定することにより、モジュールの16ビット分解能をこのレンジに適用することが可能になり、測定の分解能が著しく高められ、したがって演算が正確に実行されます。
35 mm幅アナログ入力モジュール
幅25 mmのアナログ入力モジュール
アナログ出力モジュールSM 532
アナログ出力モジュールは、16ビットデジタル値を電流または電圧に変換してプロセスに向けて出力します。たとえば、比例弁や小型サーボドライブの制御に適しています。
幅35 mmのモジュールには、ねじ式端子またはプッシュインテクノロジを使用して前面コネクター(要別途注文)を装備することが可能です。
幅の狭い25 mmのモジュールでは、納入品目に含まれているプッシュインテクノロジを採用した前面コネクターを使用します。このモジュールの機械的構造は幅35 mmのモジュールと同じです。また、同じ取り扱いやすさと同じアクセサリを備えています。さらに、配線のピン配置は変更されません。つまり、回路図と配線図を汎用的に使用できます。すべてのアナログ出力モジュールでは、電源エレメント、シールドブラケット、シールド端子などのシールド用のコンポーネントが納入品目に含まれています。
幅の狭い25 mmのモジュールは、1つのステーション内に幅35 mmのモジュールと混在させて使用可能です。
アナログ出力の拡張機能
- オーバーサンプリング(SM 532 AQ 8XU/I HS)
オーバーサンプリング機能を使用するには、アイソクロナスモードにする必要があります。
アナログ出力モジュールの場合、プリセット送信クロックは16の時間等間隔サブサイクルに分割されます。データパケットは、コントローラーによってモジュールに転送され、n個の等間隔サブサイクルに分割されてプロセスに書き込まれます。読み取り値または出力値は、アナログモジュールのユーザーデータに入れて転送されます。これにより、モジュールのアドレス空間が増加します。
オーバーサンプリングの主な利点は、高い時間分解能の測定値を記録する際に高速のCPUサイクルが不要なことです。 - アイソクロナスモード(SM 532 AQ 4XU/I HF)
「アイソクロナスモード」システムプロパティにより、測定値とプロセスデータを固定システムクロックに従って取得できます。同じシステムクロックで、出力端子がオンに切り替わるまで信号処理が続けられます。したがってアイソクロナスモードは、コントローラーの品質向上に貢献し、それにより加工精度が高められます。プロセス応答時間が変動する可能性は著しく低減されます。機械サイクルが高い場合には、時間保証処理、すなわち非常にリアルタイム性の高い確実な応答が可能です。
幅35 mmのアナログ出力モジュール
幅25 mmのアナログ出力モジュール
アナログ入力/出力モジュールSM 534
アナログ入力/出力モジュールSM 534は、4つのアナログ入力と2つのアナログ出力を備え、設置面積が非常に小さく、そのためスペースのごく限られた場所での使用に適しています。
標準機能を備えた幅の狭い25 mmのモジュールでは、プッシュインテクノロジや前面コネクターを使用しているほか、電源エレメント、シールドブラケット、シールド端子などのシールド用コンポーネントが納入品目に含まれています。
SM 534は、他の幅25 mmのモジュール同様、1つのステーション内に幅35 mmのモジュールと混在させて使用可能です。
SM 534 AI/AQ 4xU/I/RTD/TC / 2xU/I ST
Standardアナログ入力/出力モジュール、4入力と2出力(抵抗と測温抵抗体を2つのチャンネルに限定)
4入力、測定タイプ: 電流、電圧、抵抗、測温抵抗体、熱電対
分解能16ビット
1電位グループ
精度+/-0.3%
コモンモード電圧10 V
パラメーター化可能診断
ハードウェア割り込み(2つの上限と下限)
実行時校正
2出力: 電流、電圧
分解能16ビット
精度+/-0.3%
1電位グループ
パラメーター化可能診断
出力のパラメーター化可能代替値
実行時校正
注文番号:6ES7534-7QE00-0AB0
SIMATIC ET 200MPテクノロジモジュール
テクノロジモジュールは、さまざまな用途の高速カウンター、計測および位置決め制御を行うため、またパルスの正確な出力のために、ハードウェアレベルで信号処理を実行します。
モーションコントロールや高速カウンターなどのテクノロジ機能は、SIMATIC S7-1500 CPUにすでに組み込まれており、STEP 7(TIAポータル)を介して設定可能です。
利点
高速レンジでのカウントおよび測定タスクの高速信号処理
増分およびSSI絶対値エンコーダーの位置検出
SIMATIC STEP 7(TIAポータル)に搭載済みの使いやすいパラメーター設定インターフェース
テクノロジオブジェクトを使用した効率的なプログラミング
内部/外部イベントとカウント値に対し、さまざまなハードウェア割り込みに応じた高速応答
「CPU停止」に対するモジュールの応答を設定可能
S7-1500内で一元的に操作し、ET 200MP I/Oシステム内に分散可能
SIMATIC S7-1500およびET 200MP用TM NPU
TM NPUは、S7-1500 CPUラック上、およびET 200MPインターフェースモジュールで分散的に設置することができます。複数のモジュールを順番に設置することにより、数量構造と実装可能なアプリケーションの数に関して、必要に応じてこのソリューションをスケーリングすることも可能です。
S7-1500 TM NPUモジュールは、SDカード上のトレーニングされたニューラルシステムを使用して動作します。ユーザーは、カメラやマイクロフォンのようなギガビットイーサネット互換およびUSB 3.1互換のセンサーをモジュールの内蔵インターフェースに接続できます。バックプレーンバスによって送信されるCPUデータは、入力データとしても使用できます。その後処理結果は、CPUプログラムで評価されます。
TM Count 2x24 V
サポートされるエンコーダー/信号タイプ:
- 信号Nあり/なしの24 V増分エンコーダー、
- 方向信号ありの24 Vパルスエンコーダー、
- 方向信号なしの24 Vパルスエンコーダー、
- 前方および後方パルスの24 Vパルスエンコーダー最大カウント周波数200 kHz(4倍評価により800 kHz)
統合DI: カウントプロセスの制御用デジタル入力、
保存
またはカウンター値の設定
統合DQ:
カウンターの読み取りまたは測定値に依存する高速応答の2デジタル出力カウント機能:最大+/- 2^31ビットの設定可能なカウントレンジ
測定機能:測定時間の柔軟な調整と選択可能な出力ユニット
診断割り込み:負荷電圧またはエンコーダーでエラーが発生した場合
エンコーダーの24 V内蔵電源
STEP 7 V13(TIAポータル)以降のS7-1500でのモーションコントロールの位置検出
テクノロジオブジェクトの(FW V1.3以降)測定プローブのサポート
設定可能プロセスアラーム
サポートされるシステム機能:アイソクロナスモード、ファームウェアアップデート、識別データI&M
機能および動作インターフェースはET 200SPモジュールのTM Count 1x24 Vと互換であり、ET200シリーズのS7-1500/ET 200MPとET 200SPを簡単に交換することができます。
TM Posinput 2
ET 200MP TM PosInput 2カウントおよび位置検出モジュールには、RS422による1 MHzまでの差動入力信号用と、SSI絶対値エンコーダーによる位置検出用の2つのカウントチャンネルがあります。
5V TTL信号の接続はカウント機能でも可能です。
SSI絶対値エンコーダーの接続
- フレーム長: 10~40ビット
- 位置値: 最大32ビット
- エンコーダーステータス情報の転送カウント信号の異なる信号形状のカウント
- 1トラックカウント信号、たとえば製品のカウントや、フローまたはエネルギー量の検出
- 前方および後方の2つの別個のカウント信号、
たとえば流入および流出を伴うコンテナーの内容物の検出
- 追加の方向信号を含む1カウント信号
- 90°フェーズオフセット可能な2トラック、増分エンコーダーによる位置検出用にオプションでゼロトラック
選択可能な装置の周波数、期間長、速度を測定するための測定機能
チャンネルあたり2デジタル入力
- HWゲートによるカウントプロセスの高速制御
- カウント値の保存
- イベントに起因するカウント値の設定チャンネルあたり2デジタル出力、高速応答用
- カウンター値または位置値に依存
- 測定値に依存エンコーダーの5 Vまたは24 Vの内蔵電源
STEP 7 V13(TIAポータル)からのS7-1500でのモーションコントロールの位置検出
テクノロジオブジェクトの(FW V1.3からの)測定プローブのサポート
パラメーター化可能プロセスアラーム
サポートされるシステム機能: クロック同期動作、ファームウェアアップデート、識別データI&M
機能およびオペレーターインターフェースは、ET 200SP TM PosInput 1モジュールと互換可能で、ET200シリーズのS7-1500/ET200とET 200SPを簡単に切り換えることができます。
代表的なアプリケーション:
位置の検出
速度の検出
製品長さの検出
材料注入量
粘着ビードのアプリケーション
加工品の測定
TM Timer DIDQ 16x24 V
タイムベースI/OモジュールET 200MP TM Timer DIDQ 16x24 Vは、コントローラーとフィールドバスのパフォーマンスに依存することなく、厳しい精度および速度要求に応えることができます。
タイムベースI/Oでは、信号が1マイクロ秒以内の精度で読み取りおよび出力されるよう保証します。
このモジュールは、テクノロジオブジェクトカム、カムトラック、測定プローブでの使用に特に適しています。
最大8デジタル入力、次の機能があります。
- 最大8デジタル入力、次の機能があります。
- サイクルあたり最大2つのタイムスタンプ
- 32xオーバーサンプリング
- 50 kHzまでのカウント機能
- 2フェーズシフトトレースによる増分エンコーダー読み取り
- デジタルタイムスタンプの入力または出力の有効化機能最大16デジタル出力、次の機能があります。
- サイクルあたり最大2つのタイムスタンプ
- 32xオーバーサンプリング
- パルス幅変調出力デジタル入力と出力をさまざまに組み合わせて設定可能です。
- 0デジタル入力/16デジタル出力(多くのオプション付きのカムアプリケーション)
- 3デジタル入力/13デジタル出力(FM 352に類似した構成の場合)
- 4デジタル入力/12デジタル出力(柔軟な混成動作)
- 8デジタル入力/8デジタル出力(プローブおよび増分エンコーダーの場合)
一般的なアプリケーション:
アプリケーションサイクルに依存しない応答時間の正確な定義
カムコントローラー
プローブ
長さ測定
液体注入量
時間測定
TM PTO 4
TM PTO 4モジュールを使用すれば、PTIインターフェースによってステッパーモータードライブやサーボドライブを制御することが可能です。サポートされているのは、信号インターフェースとしての24 V非対称、RS422対称、5 V非対称です。特に、SIMATIC S7-1500の軸テクノロジオブジェクトによる制御に適しています。
このモジュールには4つの同一のチャンネルがあり、次の特性を備えています。
さまざまなインターフェースについての位置および速度情報の出力のためのPTOインターフェース
200 kHzまでの24 V非対称
1 MhzまでのRS422対称(5 V差動信号)
200 kHzまでのTTL(5 V)非対称
以下の信号タイプを選択可能です。
パルス/方向:パルス信号によって速度と駆動距離が決まり、方向信号によって方向が決まります。
前方カウント/後方カウント:一方の信号が順方向にパルスを出力し、他方の信号が逆方向にパルスを出力します。
増分エンコーダーA/Bフェーズシフト:2つのトラックは、信号が90°フェーズシフトする出力です。方向、距離、速度は、信号シーケンスによって判断可能です。全期間を増分1とするかどうか、または4つの立ち上がり/立ち下がりの変化すべてをカウントするかどうかを選択できます。
出力パルスは内部でカウントされ、現在の実際位置としてCPUに報告されます。
構成に応じて、軸の制御に追加機能を使用できます。
駆動を開始するための有効化信号を発行する場合のデジタル出力
接続済みドライブの「ドライブ準備完了」メッセージに読み込む場合の入力としてのデジタル入力
軸と機構を同期するための基準点スイッチとしてのデジタル入力
テクノロジオブジェクト測定プローブが動作期間中に測定タスクを伝送する測定プローブ入力としてのデジタル入力
次のテクノロジオブジェクトがサポートされています。
同期軸
位置決め軸
速度軸
測定プローブ
SIWAREX WP521 STおよびWP522 ST
この2つのテクノロジモジュールは、台秤やホッパースケールのような標準の重量計量アプリケーションのSIMATIC S7-1500へのシームレスな統合を実現するのに最適なソリューションです。
このテクノロジモジュールには、シングルチャンネルとダブルチャンネルのバリエーションがあります。重量計量機器1台のシングルチャンネルオプションであるSIWAREX WP521 STとデュアルチャンネルSIWAREX WP522 STにより、2種類の別々の機器を同じスペース要件でオートメーションシステムに組み込むことができます。
SIMATIC S7-1500に組み込むことにより、オートメーションシステムのすべての利点を活用することができます。無償の「すぐに使える」アプリケーションにより、高速かつ簡単に、カスタマーとアプリケーションに固有のソリューションを作成できます。
SIMATIC ET 200MP/S7-1500通信モジュール
PROFINET、PROFIBUS DP(1部のモジュール)通信インターフェースは、S7-1500 CPUに実装されています。
通信モジュールによって通信機能やインターフェースが追加され、S7-1500/ET 200MPの通信能力が向上します。
通信モジュールは、SIMATIC S7-1500/ET 200MPを使用して、オートメーションソリューションのフレキシビリティとパフォーマンスを向上させます。追加のインターフェースにより、エンタープライズ管理レベルに接続することによって、複雑なオートメーション構造やプロセスの最適化を実現できます。
SIMATIC ET 200MP PtP通信モジュールが採用されている分散アーキテクチャー内では、シリアルインターフェースを使用して非接触データ送信用のバーコードリーダーやRFIDリーダーに接続することができます。
シリアルインターフェースを介したオートメーションコンポーネントへの接続には、4種類の通信モジュールを使用できます。
レガシーおよび外部システムの接続が可能
データリーダーや特殊センサーの接続
一元的に、および分散ET 200MP周辺システムで使用可能
さまざまな物理インターフェース、RS232、RS422、RS485など
事前定義済みプロトコル、3964(R)、Modbus RTU、USSなど
Freeport(ASCII)に基づくアプリケーション固有のプロトコル
すべてのモジュールでプログラミングインターフェースを統一
単純な障害解決の診断アラーム
ET 200MP 8ポートIO-Linkマスター
SIMATIC ET 200MP 8ポートIO-Linkマスターは現在のIO-Link仕様V1.1に基づいており、これによりIO-Linkデバイスのパラメーターをマスターに一貫した方法で保存することができます。これは、デバイス交換時に、ユーザーによる設定無しに、現在のパラメーターが新しいIO-Linkデバイスに自動的に転送されることを意味します。
SIMATIC ET 200MP IO-Linkマスターモジュールの特殊機能として、デバイスのパラメーターを自動的に保存するだけでなく、マスターパラメーターも保存されます。これにより、マスターかデバイスかに関係なく、プログラミングデバイスなしで、データをバックアップすることなく、モジュールの交換が可能になります。
最大8個のIO-Linkデバイス(3線接続)または最大8個の標準センサーの接続に適切
IO-Link仕様V1.1によるIO-Linkマスター
サポートされる転送速度:COM1、COM2、COM3
モジュールあたり最大入力データ32バイトおよび最大出力データ32バイト、S7-PCTを介して個別に、またはTIAポータルで直接パラメーター設定可能
"IO_LINK_MASTER_8"ファンクションブロックによるマスターバックアップ
IO-Linkデバイスのファームウェアアップデートをサポート
I&Mデータをサポート
チャンネルごとの動作モード:IO-Link、SIO、または非アクティブ化、S7-PCTまたはTIAポータルにより設定可能
追加のエンジニアリングなしでのデバイスとマスターの交換をサポート

シーメンスFAソリューションウェブセミナー
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