柔軟性、拡張性、使いやすさを追求したベーシックコントローラー

小中規模のシステムに適用できるコストパフォーマンスの高いベーシックコントローラー
ベーシックコントローラーはネットワークゲートウェイ、PID制御、モーション制御、Webサーバー、データロギング機能が統合されたコンパクトで多種多様な設備要求に対応できる製品です。一般制御および安全制御を1台のPLCおよび1つのネットワークで対応します。
ネットワーク機能のさらなる強化
ファームウェア V4.4SIMATIC S7-1200はプロトコル変換のためのネットワーク機能をさらに強化しています。
- OPC UAサーバーとしてのデータアクセスにより、装置間通信、上位システムとの通信、および業界固有の標準インターフェースへの対応が可能になります。シーメンス OPC UAモデリングエディター(SiOME)を使用すると、業界固有のコンパニオン仕様に簡単に適応できます。
- クラウド接続により、データストレージと分析が可能になります。 シーメンスのマインドスフィアでは、プラントプロセスの効率性と予測可能なメンテナンスをサポートしています。
- セキュアな電子メール - 添付ファイル付きも可能-機密性の高いマシンデータでも転送できます。
SIMATIC S7-1200の拡張された通信オプションは、さまざまなフィールドデバイスの使用、他のコントローラーとのデータ交換、管理システムへのデータ通信をサポートします。

温調コントローラー
温調コントローラーを使いやすさ、シンプルさ、価格で選ぶならシーメンスです
チラー/オーブン/工業炉/電気炉/冷凍・冷蔵機/ボイラー/ヒートポンプなど
優れた機能
I/Oおよび拡張オプションが統合されたコンパクトなサイズ
SIMATIC S7-1200は、幅広い拡張オプションを使用して、特定の制御機能に合わせて柔軟に適用できます。
実装されたPROFINETインターフェースは、追加のデバイスやTIAポータルエンジニアリングフレームワークとの完全な連携を実現します。
モジュラーボードコンセプトにより、CPUの前面に装着することで、物理的なサイズを変更せずにコントローラーを容易に拡張できます。
HMIまたはWebサーバー上にS7-1200のエラーメッセージがプログラムレスでテキストで表示されます。
統一された新たな診断機能による効率的なトラブルシューティングと迅速なエラー特定により、コミッショニング時間を短縮し、生産のダウンタイムを最小限に抑えることができます。
SIMATIC S7-1200は、追加プログラミングを必要としない事前に統合された診断機能を提供します。
コピープロテクト、ノウハウプロテクト機能によるPLCへのアクセスを保護
プログラムまたプロセス値の不正な改ざんに対する保護として、高いレベルのアクセス権限が必要になります。ノウハウプロテクト、コピープロテクト、およびアクセスプロテクトにより、権限のない第三者によるPLCへのアクセスや複製を防止し、制御システム全体を保護することができます。これらのセキュリティ機能は、S7-1200とTIAポータルに統合されています。
一般制御および安全制御を1台のPLCおよび1つのネットワークで対応します。
S7-1200F安全PLCはさまざまな設備の一般制御と安全アプリケーションを1台で実現でき制御機器構成をシンプルにすることができます。
S7-1200FはPROFINETのネットワークにPROFIsafe対応デバイスが接続でき、リモートIO化することができ、省配線が実現できます。
STEP 7 Safety Basicエンジニアリングツールでは、ユーザーは、一般および安全制御に対して同じエンジニアリング環境および操作でプログラムでき、エンジニアリング時間の削減を実現します。
テクノロジー機能の拡張:統合されたモーション機能
SIMATIC S7-1200は、高速カウンタ機能およびモーション制御機能が統合され、さまざまな制御に対応する汎用コントローラーです。
統合されたPIDコントローラーにより、例えば温調に特化した機能により効率的な制御が可能です。
全てのCPUはトレース機能に対応しています。これにより、ユーザープログラムやモーションアプリケーションの正確な診断と最適な調整が可能になります。
TIAポータルによる効率的なエンジニアリング
TIAポータル(エンジニアリングフレームワーク)は、デジタル設計から統合エンジニアリング、直感的操作まで、デジタル化されたオートメーションサービスの全ての範囲への最大限の操作環境を提供します。TIAポータル(エンジニアリングフレームワーク)は、デジタル設計から統合エンジニアリング、直感的操作まで、デジタル化されたオートメーションサービスの全ての範囲への最大限の操作環境を提供します。
TIAポータルは、柔軟性の高いクラウドソリューション、デジタルツインを使用したバーチャルコミッショニング、複数人エンジニアリング、見える化の向上、および統合されたエネルギー管理を提供します。
SIMATIC S7-1200を今すぐ使ってみる
SIMATIC S7-1200 CPUs
SIMATIC S7-1200コントローラーは簡単かつ高精度のオートメーションタスクを実現するシーメンスの主力製品です。 モジュラー方式を採用したコンパクトで多目的なSIMATIC S7-1200コントローラーは、あらゆる用途に適しており、お客様の投資を無駄にすることはありません。
安全統合搭載のS7-1200 CPUは、一般制御と安全制御を一つのシステムで実行することが可能です。
IOが統合されたコンパクトなデザイン、各業界の要件を満たす多彩な通信インターフェースおよび次世代のエンジニアリングプラットホームにより、オートメーションソリューションに必要不可欠な製品です。
内蔵PROFINET/Ethernet通信
PROFINETは100%イーサネット
S7-1200はすべてのCPUにメーカーに依存しないオープン規格であるPROFINET経由での通信をサポートしています(IEC 61158/61784)。リアルタイム通信だけでなく、TCP/IP経由でのイーサネット通信、ネットワークセキュリティ、およびリアルタイムでの無線通信等を実現します。
優れた接続性
PROFINETインターフェースは、エンジニアリングツールやSIMATIC HMIパネルとの通信だけでなく、他社とのコントローラーとも通信が可能です。リモートI/Oやドライブとも通信可能です。
Webサーバー搭載
すべてのS7-1200はWebサーバー機能を搭載しています。これにより、エンジニアリングソフトウェアがなくても、CPUのもつ故障個所情報や診断情報を簡単に取得することができます。また、I/Oや内部メモリ情報等取得することができるので、I/Oチェックやマシンのエラー解析が容易になります。
優れた耐環境性とメンテナンス性
オートクロスオーバー機能を搭載した耐ノイズRJ45ポート経由で接続するPROFINETケーブルは、イーサネット接続をサポートし、最大で10/100メガビット/秒のデータ伝送速度を実現します。設置現場での迅速かつミスのない取り付けや変更を行うために、シーメンスは、ケーブル、プラグインコネクタ、アセンブリツールで構成される洗練されたクイックアセンブリシステムであるFastConnectをご用意しています。
小規模から中規模の制御を実現するCPU
すべてのCPUは、追加のシグナルボードと最大3つの通信モジュールによって拡張できます。 内蔵IOおよび追加のシグナルモジュールの数は、選択されたCPUのタイプによって異なります。
S7-1200 - CPU 1211C
- 3 つの異なるタイプ
CPU 1211 DC 電源/DC 入力/DC出力タイプ
CPU 1211 DC 電源/DC 入力/ リレー出力タイプ
CPU 1211 AC 電源/DC 入力/ リレー出力タイプ
- 50 KB ワークメモリ(プログラムおよびデータ含む) / 1 MB ロードメモリ
- 3ch 高速カウンタ (100 kHz)
- Ethernet 1ポート
- 6点 DI /4点 DQ 内蔵
- 拡張
- 1 シグナルボード (SB)
- 3 通信モジュール (CM)
S7-1200 - CPU 1212C
- 3 つの異なるタイプ
CPU 1212 DC 電源/DC 入力/DC出力タイプ
CPU 1212 DC 電源/DC 入力/ リレー出力タイプ
CPU 1212 AC 電源/DC 入力/ リレー出力タイプ
- 75 KB ワークメモリ(プログラムおよびデータ含む) / 2 MB ロードメモリ
- 4ch 高速カウンター (3ch max. 100 kHz; 1ch max. 30 kHz)
- Ethernet 1ポート
- 8点 DI /6点 DQ / 2点AI 内蔵
- 拡張
- 1 シグナルボード (SB)
- 2 シグナルモジュール (SM)
- 3 通信モジュール (CM)
S7-1200 - CPU 1214C
- 3 つの異なるタイプ
CPU 1214 DC 電源/DC 入力/DC出力タイプ
CPU 1214 DC 電源/DC 入力/ リレー出力タイプ
CPU 1214 AC 電源/DC 入力/ リレー出力タイプ - 100 KB ワークメモリ(プログラムおよびデータ含む) / 4 MB ロードメモリ
- 6ch 高速カウンタ (3ch max. 100 kHz; 3ch max. 30 kHz)
- Ethernet 1ポート
- 14点 DI /10点 DQ / 2点AI 内蔵
- 拡張
- 1 シグナルボード (SB)
- 8 シグナルモジュール (SM)
- 3 通信モジュール (CM)
S7-1200 - CPU 1215C
- 3 つの異なるタイプ
CPU 1215 DC 電源/DC 入力/DC出力タイプ
CPU 1215 DC 電源/DC 入力/ リレー出力タイプ
CPU 1215 AC 電源/DC 入力/ リレー出力タイプ - 125 KB ワークメモリ(プログラムおよびデータ含む) / 4 MB ロードメモリ
- 6ch 高速カウンタ (3ch max. 100 kHz; 3ch max. 30 kHz)
- Ethernet 2ポート(スイッチング)
- 14点 DI /10点 DQ / 2点AI / 2点AQ 内蔵
- 拡張
- 1 シグナルボード (SB)
- 8 シグナルモジュール (SM)
- 3 通信モジュール (CM)
S7-1200 - CPU 1217C
- CPU 1217 DC 電源/DC 入力/DC出力タイプ
- 150 KB ワークメモリ(プログラムおよびデータ含む) / 4 MB ロードメモリ
- 6ch 高速カウンタ (max. 1MHz、差動入力)
- Ethernet 2ポート(スイッチング)
- 14点 DI /10点 DQ / 2点AI / 2点AQ 内蔵
- 拡張
- 1 シグナルボード (SB)
- 8 シグナルモジュール (SM)
- 3 通信モジュール (CM)
安全関連アプリケーション向け安全統合CPU
安全統合のSIMATIC S7-1200コントローラーは、S7-1200標準CPUをベースに、追加の安全関連機能を提供します。
SIL 3までのIEC 61508およびPL eまでのISO 13849-1に準拠した安全関連アプリケーションに使用できます。
安全関連のプログラムは、TIAポータルで作成されます。 STEP 7 Safety(オプション)は、LAD(ラダー)およびFBD言語の安全関連プログラム用のコマンド、操作、ファンクションブロックを提供します。 そのため、安全関連機能用に用意されたTÜV承認済みのライブラリーを提供します。
S7-1200 - CPU 1212FC
- 2つの異なるタイプ
CPU 1212FC DC電源/DC 入力/DC出力タイプ
CPU 1212FC DC電源/DC 入力/リレー出力タイプ - 100 KB ワークメモリ(プログラムおよびデータ含む) / 2 MB ロードメモリ
- 4ch 高速カウンター max. 100 kHz
- Ethernet 1ポート
- 8点 DI /6点 DQ / 2点AI 内蔵
- 拡張
- 1 シグナルボード (SB)
- 2 シグナルモジュール (SM)
- 3 通信モジュール (CM)
S7-1200 - CPU 1214FC
- 2 つの異なるタイプ
CPU 1214FC DC電源/DC 入力/DC出力タイプ
CPU 1214FC DC電源/DC 入力/リレー出力タイプ - 125 KB ワークメモリ(プログラムおよびデータ含む) / 4 MB ロードメモリ
- 6ch 高速カウンタ max. 100 kHz
- Ethernet 1ポート
- 14点 DI /10点 DQ / 2点AI 内蔵
- 拡張
- 1 シグナルボード (SB)
- 8 シグナルモジュール (SM)
- 3 通信モジュール (CM)
S7-1200 - CPU 1215FC
- 2 つの異なるタイプ
CPU 1215FC DC電源/DC 入力/DC出力タイプ
CPU 1215FC DC電源/DC 入力/リレー出力タイプ - 150 KB ワークメモリ(プログラムおよびデータ含む) / 4 MB ロードメモリ
- 6ch 高速カウンタ max. 100 kHz
- Ethernet 2ポート(スイッチング)
- 14点 DI /10点 DQ / 2点AI / 2点AQ 内蔵
- 拡張
- 1 シグナルボード (SB)
- 8 シグナルモジュール (SM)
- 3 通信モジュール (CM)
耐環境S7-1200 - タフなPLC
オートメーションのあらゆる場面を想定し、過酷な環境でも信頼性の高い動作を約束するシステムソリューションです。
動作周囲温度範囲 -40°C~+70°C
相対湿度および結露(最大100%RH)
粉塵(砂、ダスト耐性)
塩水噴霧(沿岸および沖合の環境)
- 有毒ガス環境
- 高機械負荷
- 鉄道車両用の電気装置(欧州規格EN 50155、EN 45545)
- 高度5000メートルまで
最高品質の製品のみを良しとします。
過酷な環境での使用を考慮したSIPLUS Extreme製品は、社内での追加品質テストに合格したデバイスしかご提供いたしません。この二重の検査手法により、より品質の高い製品を提供しています。
IOモジュール追加によるCPU機能拡張
SIMATIC S7-1200のCPUは、I/Oが内蔵されたコンパクトCPUとして設計されています。モジュラー設計であるため、CPUにシグナルボードを取り付けたり、シグナルモジュールを追加することができます。これにより新たな機能を追加したり、増設、改造も容易になります。
CPUの右側にシグナルモジュールを接続し、デジタル、またはアナログI/Oを拡張することができます。CPU 1212Cには2台まで、CPU 1214C、CPU 1215C、およびCPU 1217Cには8台まで増設できます。安全統合CPUであれば一般制御、安全関連I/Oを混在して設置できます。
シグナルボードをCPUに追加することができます。デジタルおよびアナログの入出力、RS485通信、バッテリボードを増設できます。
モジュラー構成の利点
- 最適化
点数の小さな変更にも柔軟に対応します。シグナルボードであれば、1点から、シグナルモジュールであれば、一般制御、安全関連I/O共に8点から最大32点入出力モジュールが使用できます。
- 柔軟性
例えば急な設計変更でも、一般制御、安全関連I/O共に柔軟に増設することができます
拡張デジタルI/O
拡張デジタルI/O
S7-1200は拡張デジタルI/Oモジュールを使用することにより、最大280点までデジタルI/Oを拡張することができます。
SM 1221 デジタル入力モジュール
SM 1221デジタル入力モジュールは、8点, 16点をラインナップ。PNPおよびNPNトランジスタ出力タイプセンサーのどちらにも対応。PNPおよびNPNトランジスタ出力タイプセンサーのどちらにも対応。
SM 1222 デジタル出力モジュール
SM 1222 デジタル出力モジュールは、8点, 16点をラインナップ。24 V DC出力からリレー交換可能なリレー出力モジュールをラインナップ。
SM 1223 デジタル入出力モジュール
SM 1223 デジタル入出力モジュールは、1台のデバイスにデジタル入力および出力を搭載しているため、省スペース化が可能です。
Analog IO modules
SM1231 アナログ入力モジュール
SM 1231アナログ入力シグナルモジュールは、最大16ビットの高解像モジュールラインナップを用意。様々なアナログ入力方式に対応(±10/5/2.5/1.25V, 0/4-20mA)S7-1200内蔵のPIDコントローラー機能の入力としても使用可能。
SM1232 アナログ出力モジュール
SM 1232アナログ出力シグナルモジュールは、最大で14ビットの分解能を可能にし、電流、電圧どちらにも対応。S7-1200内蔵のPIDコントローラー機能の出力としても使用可能。
SM 1231 RTDモジュール
SM 1231 RTDモジュールは、測温抵抗体を使用することで高精度な温度測定を可能にします。
S7-1200内蔵の温度調節コントローラー機能の入力としても使用できます。特殊モジュールを使用することなく温度調節制御が実行できるので大きなコストダウンが可能になります。
SM 1231 熱電対モジュール
SM 1231熱電対モジュールは、幅広い熱電対を接続することができ、高精度な温度測定を可能にします。さらに、±80 mV範囲内の低レベルアナログ信号を記録できます。タイプがそれぞれJ、K、T、E、R、S、およびNの熱電対を使用できます。
S7-1200内蔵の温度調節コントローラー機能の入力としても使用できます。特殊モジュールを使用することなく温度調節制御が実行できるので大きのコストダウンが可能になります。
SM 1234 アナログ入出力モジュール
アナログハイブリッドモジュールは、1つのモジュールにデジタル入出力を搭載しているため、省スペース化が可能です。
SM 1238 エナジーメーターモジュール
SM1238 エナジーメーターモジュールは機器レベルでのエネルギー管理に最適です。スペースを節約した拡張モジュールはわずか45ミリメートル幅で、エネルギーフローを簡単かつ正確に機器に記録するために使用できます。測定値はCPU内で処理され、タッチパネルで値をモニタ可能です。 SM1238 エナジーメーターモジュールは、変圧器がない1相または3相電源で測定された電気的な値(最大480V ACなど)を記録します。ユーザーは、オーバーフロー/アンダーフロー診断、過負荷、公差値、および許容時間について、診断パラメーターを自由に調整できます。電流を測定するために、換算係数が10,000までの1または5アンペアの変流器が使用可能です。
専用モジュールを使用したシステム拡張
専用モジュールは、システム全体の適用範囲を拡大します。
- SM 1281 コンディションモニタリング(予兆保全)
- SIM 1274 入力信号シミュレーター
- BB 1297 バッテリーボード(拡張バッテリー)
SIM 1274 入力信号シミュレーターモジュール
SIM 1274 入力信号シミュレーターモジュールは、ユーザープログラムをテストする機会をユーザーに提供します。 端子台に入力信号シミュレーターを取り付けるだけです。 したがって、手動で入力信号を設定できます。 CPUによって読み取られたこの信号は、ユーザープログラムで処理されます。
CPUのタイプごとに4つの異なるモジュールがあります。
- SIM 1274、CPU 1211C / 1212C用の8チャネルDC入力スイッチ
- SIM 1274、CPU 1214C / 1215C用の14チャネルDC入力スイッチ
- SIM 1274, CPU 1217C用の14チャネル(24V DC入力スイッチ10個、1.5 V差動入力4個)
- SIM 1274アナログシミュレーター、S7-1200のすべてのCPU用の2つのポテンショメーター入力
通信モジュールと通信ボード
通信モジュール最大3台+通信ボード*1台を拡張可能
すべてのS7-1200 CPUは最大3台通信モジュールを拡張できます。
以下の通信をサポートしています。
- RS422/485およびRS232通信モジュール
- Modbus RTUマスター/スレーブ
- PROFIBUSマスター/スレーブ
- AS-interface
- Ethernet通信(DNP3、IEC60807、セキュリティ機能付き)
- GPRS
*通信ボードはRS485通信のみ
通信用ファンクションブロックを標準で提供しているため、設計者はパラメーターの割り当てのみで設計を完了し、通信のためのプログラミングはほぼ不要です。
ネットワークゲートウェイ
この多彩なネットワークインターフェースを活用して、S7-1200をゲートウェイとして使用することができます。例えば、Ethernet対応通信モジュールを最大3台接続することで、内蔵Ethernetと合わせて最大4セグメントを構成することができます。これらは、TCP/IP通信、ModbusTCP通信、標準Webサーバーアクセス、FTP通信(クライアント)、MQTTに標準で対応しています。また、セキュリティ対応として、HTTPS、FTPS、TLSに対応しています。
シンプルな通信モジュールと通信ボード
シリアル通信
RS485およびRS232通信モジュールは、シリアルのポイント・ツー・ポイント接続に適しています。
Modbus RTUマスターおよびスレーブプロトコル、USSドライブプロトコルは、SIMATIC STEP 7のエンジニアリングシステムに標準ライブラリーとして含まれています。
CM 1241通信モジュールは、ポイントツーポイント接続を介した高速で高性能なシリアルデータ交換に使用され、RS232またはRS422 / 485の物理的伝送特性に利用可能です。
CB 1241通信ボードRS 485は、すべてのSIMATIC S7-1200 CPUの前面に直接接続できます
識別システムの統合
RF120C通信モジュールを使用すると、すべてのSIMATIC識別システム(RFIDリーダー: RF200 /300/600およびMV400)をSIMATIC S7-1200に直接接続できます。リーダーは、ポイント・ツー・ポイント接続を介してRF120Cに接続できます。 RF120Cは、非常に扱いやすいアプリケーションブロックを備えたライブラリーを標準で提供します。設定はTIAポータルを介して、通信モジュール、リーダー、タグをグラフィカルに簡単に設定できます。
3分の実演動画 https://youtu.be/mRIo9Q0iKQU
DPマスターおよびDPスレーブモジュール
世界でもっとも多くの実績のあるPROFIBUSフィールドバス上でSIMATIC S7-1200をマスターまたはスレーブとして使用すると、フィールドレベルから制御レベルまでの標準化された通信が容易になります。
S7-1200のPROFIBUSへの接続には、2つの通信モジュール(CM)があります。
- CM1243-5 PROFIBUS DP-マスターは、最大で16台のET200リモートI/Oモジュールなどのフィールドデバイスをスレーブとして接続できます。
- CM1242-5 PROFIBUS DP-スレーブは工場の既存ネットワークやDCS、他のコントローラーと通信が可能です。
CM 1243 AS-i マスター
AS-iは、製造業者に依存しないオープンなバスシステムであり、デジタルおよびアナログのプロセスおよびマシン信号の制御システムへの送信を編成します。 AS-iフィールドバスの「心臓」としてのAS-iマスター通信モジュールは、現場でセンサーを記録したり、現場でアクチュエーターを制御したりできます。
AS-iネットワークのSIMATIC S7-1200への接続は非常に簡単です。
AS-i Master CM 1243-2通信モジュールは、CPUに接続するだけで、フィールドに配線されます。 AS-iマスターCM 1243-2は、IOモジュール、ポジションスイッチ、信号灯、ロードフィーダー、モータースターターなどの最も低いフィールドレベルを、より高いレベルのSIMATIC S7-1200制御システムに接続します。
マスターごとに、最大62個のAS-Interfaceスレーブを接続できます。
TIAポータルのすべての利点が適用されます。標準ライブラリーを使ってグラフィカルなパラメーターの割り当てが可能となり、追加のソフトウェアなしですべてのAS-iステーションの診断が可能です。
IO-Link マスター
SM 1278 IO-Linkマスター
IO-Link 仕様V1.1に従って最大4つのIO-Linkデバイスを接続するためのモジュールです。 IO-Linkパラメーターは、ポート構成ツール(PCT)バージョンV3.2以降を使用して構成されます。
SM 1278モジュールは、3線ケーブルまたは4つの標準アクチュエーター/標準センサーを介して、最大4つの外部IO-Linkデバイスとのデータ交換を可能にします。標準で用意されている専用ファンクションブロック(ライブラリ)により、コントローラーを通信デバイスに柔軟に対応させることができます。 IO-Linkは標準センサーと互換性があるため、IEC 61131 Type 1に準拠した市販のセンサーもIO-Linkマスターで操作できます。
リモートアプリケーションおよびセキュリティ
TeleControl Basicは、インターネット経由でのセキュア通信でS7-1200システムにアクセスすることができます。少量のデータをワイヤレス接続やインターネット経由で転送する必要がある場合に特に適しています。 マシンのエラーや故障情報などのイベント発信システムを低コストで実現するだけでなく、双方向通信機能によって簡易的なリモートモニタリングや制御タスクにも適しています。
- GPRS CP 1242-7は、GRPSによるリモートステーションのモニターおよび制御向けのシンプルな遠隔制御をサポートします。例えば、故障診断向けSMSメッセージ送信等が可能です。TeleServiceのその他の機能をフルに活用し、リモートでの診断や設定、プログラム変更等、リモートサービスを実現できます。
- CP 1243-7 LTEは、S7-1200をモバイルワイヤレスの第4世代LTE(Long Term Evolution)ネットワークに接続するために使用されます。 GPRSと比較してデータレートが増加し、LTEが広く導入されたことにより、新しいアプリケーション領域に対応しています。
- CP 1243-1通信プロセッサは、リモートネットワークおよび遠隔制御プロトコル(DNP3、IEC 60870-5-104、TeleControl Basic)を介してSIMATIC S7-1200を遠隔制御センターに接続し、IPベースのネットワークを介した安全な通信に使用されます。さらに、汎用のTCP/IP通信、ModbusTCP通信、標準Webサーバーへのアクセスに対応しています。

シーメンスFAソリューションウェブセミナー
不定期で開催中の30分の無料ウェブセミナー。シーメンスのFA製品の特長、活用方法、説明等の様々なトピックをスペシャリストにより解説しています(過去のウェブセミナーをご視聴頂けるページもございます)。