プラントの可用性とデータ分析を結びつけるIndustrial Edge
製造に影響を与えることなく最適な方法で稼働中にデータを収集、評価するには?「The bridge between two worlds(2つの世界をつなぐ橋)」と題したブログにて、Dominik Bittnerが詳しく説明いたします。
Industrial Edge Management System
Industrial Edge Management Systemは、接続されている全デバイスの状況を監視し、エッジアプリや各種ソフトウェア機能を特定のエッジデバイスにリモートでインストールすることができます。また、Industrial Edge Management Systemは全世界で利用可能なアプリのエコシステムともつながっており、自社アプリはもちろん、パートナーやシーメンスのアプリなど、多数のエッジアプリケーションをご利用いただけます。オンプレミスか、クラウド(MindSphereなど)で一元的に管理するかはお客様で決められます。クラウドによる管理は、世界中に設置されているエッジデバイスを一元的に管理することができます。

Ready for Hannover Messe 2022
Visit us at Hannover Messe from May 30 to June 2, 2022, and experience firsthand our motto for the trade fair: “Let’s combine real and digital worlds for a sustainable tomorrow.”
Register today for your free ticket and to take advantage of other great event offers.
We’re ready to see you once again and for inspiring conversations!
シーメンス提供のIndustrial Edge Appsのみならず自社のエッジアプリやパートナー提供のエッジアプリを利用すれば、機械のデータをすぐに使用することができます。
シーメンス提供のIndustrial Edge Appsにはデータの処理や視覚化、分析、接続機能などがあり、コンディションモニタリングや予測メンテナンスなどのアプリケーションを実現します。データをクラウドにアップロードする必要はありませんが、アップロードすると利点があります。世界中に設置されている機械にエンジニアがアクセスできるので、データに基づいて最適なサービスを提供したり、新たなビジネスモデルを開発することができます。
DockerでIndustrial Edgeの利点をすぐに体験
Industrial Edgeでは、既存のアプリケーションを最小限のコストと労力で使用できます。オープンソースのDockerソフトウェアがエッジデバイスで実行されるので、コンテナーの仮想化を利用して、最小限のリソース要件や迅速な可用性、使いやすさといったさまざまなメリットが実現します。任意の高級言語(C/C++、Java、Python、Node.js)を使用して、新しいエッジアプリを開発し、それらをDockerイメージとして仮想化して、すべてのエッジデバイスでスケーラブルに実行することができます。
エッジアプリのためのグローバルなエコシステム
オープンなSiemens Industrial Edge App Storeは、すでに多数のアプリを取り揃えており、ダウンロードしてご利用いただけます。また、シーメンスのプラットフォームをアプリの開発者として利用して、世界各地の新しいターゲットグループにアプリを提供し、新たな収益の機会を活用することもできます。アプリの開発者で、Siemens Industrial Edge App Storeの利用を希望される場合は、弊社までお問い合わせください。
損傷の兆候を初期段階で認識
真空グリッパーは、真空を利用して製品をAからBに素早く移動します。損傷が原因で、時間の経過と共に吸着パッドの密封機能が正常に動作しなくなると、製品を安全に移動することができなくなります。対象物が落下すると、ライン全体が停止する可能性もあります。また、木材産業のように粉塵が多数発生する用途では、フィルターが汚れ、必要な真空を発生させるための電力消費量の増加につながります。
そこでSchmalz社では、センサーのデータを利用して、吸着パッドやフィルターの交換が必要な場合に、初期段階で認識できるようにしています。データはコントローラーで事前に処理され、その後、Schmalz社によって、SICON エッジアプリを搭載したエッジデバイスで評価されます。こうすることで、Schmalz社は、アプリという重要な付加価値要素に集中することができます。エッジコンピューティングインフラストラクチャーを利用することで、接続のプログラミングやセキュリティの強化といった、時間のかかる作業が必要なくなりました。作業の運用の面も、非常に簡単になっており、デバイスやソフトウェアもグローバルに拡張できます。クラウド接続(MindSphere)のおかげで、機械の利用者がデータを世界中で確認することも可能です。結果として、Schmalz社はサポートなどのサービスをより迅速に、リモートで顧客に提供できるようになりました。